出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
物語01-1-51921/10霊主体従子 霊界の修業王仁三郎参照文献検索
キーワード: 物語
詳細情報:
場面:
霊界の関門
あらすじ
 霊界の構造。天界(神界)-天の神界(三段)|地の神界、中有界(精霊界)-浄罪界、地獄界(幽界)-根の国(三段)|底の国(三段)。
 芙蓉仙人に連れられて、霊界の探検に出る。霊界の関門の大蛇の川で、渡る人の着衣が罪の軽重によって違う色に染まるのを見た。
名称
王仁三郎* 旅人 ダイジヤ 番卒 芙蓉仙人
邪神 霊魂
底の国 高熊山 中有界 地の神界 地獄界 天界 天の神界 根の国 霊界
 
本文    文字数=3711

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第五章 霊界の修業〔五〕

 霊界には天界と、地獄界と、中有界との三大境域があつて、天界は正しき神々や正しき人々の霊魂の安住する国であり、地獄界は邪神の集まる国であり、罪悪者の堕ちてゆく国である。そして天界は至善、至美、至明、至楽の神境で、天の神界、地の神界に別れてをり、天の神界にも地の神界にも、各自三段の区劃が定まり、上中下の三段の御魂が、それぞれに鎮まる楽園である。地獄界も根の国、底の国にわかれ、各自三段に区劃され、罪の軽重、大小によりて、それぞれに堕ちてゆく至悪、至醜、至寒、至苦の刑域である。今自分はここに霊界の御許しを得て、天界、地獄界などの大要を表示して見やう。

「霊界」
 「天界」…また「神界」といふ
   「天の神界」三段
   「地の神界」三段
 「中有界」…また「精霊界」といふ
   「浄罪界」
 「地獄界」…また「幽界」といふ
   「根の国」三段
   「底の国」三段

 霊界の大要は大略前記のとほりであるが、自分は芙蓉仙人の先導にて、霊界探険の途に上ることとなつた。勿論身は高熊山に端坐して、ただ霊魂のみが往つたのである。
 行くこと数百千里、空中飛行船以上の大速力で、足も地につかず、ほとんど十分ばかり進行をつづけたと思ふと、たちまち芙蓉仙人は立留まつて自分を顧み、
『いよいよこれからが霊界の関門である』
といつて、大変な大きな河の辺に立つた。一寸見たところでは非常に深いやうであるが、渡つて見ると余り深くはない。不思議にも自分の着てゐた紺衣は、水に洗はれたのか忽ち純白に変じた。別に衣服の一端をも水に浸したとも思はぬに、肩先まで全部が清白になつた。芙蓉仙人とともに、名も知らぬこの大河を対岸へ渡りきり、水瀬を眺めると不思議にも水の流れと思つたのは誤りか、大蛇が幾百万とも限りなきほど集まつて、各自に頭をもたげ、火焔の舌を吐いてをるのには驚かされた。それから次々に渉りきたる数多の旅人らしきものが、いづれも皆大河と思つたと見えて、自分の渉つたやうに、各自に裾を捲きあげてをる。そして不思議なことには各自の衣服が種々の色に変化することであつた。あるひは黒に、あるひは黄色に茶褐色に、その他雑多の色に忽然として変つてくるのを、どこともなく、五六人の恐い顔をした男が一々姓名を呼びとめて、一人々々に切符のやうなものをその衣服につけてやる。そして速く立てよと促す。旅人は各自に前方に向つて歩を進め、一里ばかりも進んだと思ふ所に、一つの役所のやうなものが建つてあつた。その中から四五の番卒が現はれて、その切符を剥ぎとり、衣服の変色の模様によつて、上衣を一枚脱ぎとるもあり、あるひは二枚にしられるもあり、丸裸にしられるのもある。また一枚も脱ぎとらずに、他の旅人から取つた衣物を、あるひは一枚あるいは二枚三枚、中には七八枚も被せられて苦しさうにして出てゆくものもある。一人々々に番卒が附き添ひ、各自規定の場所へ送られて行くのを見た。


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