出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
ユダヤの救世主が日本に現われる1992.09.30岩戸開き中矢伸一参照文献検索
キーワード: 天の岩戸
 
本文    文字数=5835

(Web管理者注 この話はわかりやすい。本当に王仁三郎がこう言っているか、確認する必要がある。【】[]はWeb管理者)
 ところで、『大本神諭』には、『記紀』で知られる「天の岩戸開き」の下りに関して、重大な指摘が見られる。
 神話が伝えるところによれば、天照大神は、乱暴者の須佐之男命に嫌気がさし、「天の岩戸」に隠れてしまう。そのため世の中は暗闇となった。
 困り果てた八百万の神々は、一策を講じ、岩戸の前で宴を催すことにする。ここで天宇受女・命が、乳房、女陰もあらわに、神憑りの踊りを舞ってみせたところ、これを見物していた神々がどっと笑った。
 天照大神は、外があまりに賑やかなので、岩戸を少しだけ開き、「皆、何をそんなに喜んでいるのですか?」と尋ねた。すると、天宇受女命は、「貴女より貴い神様が現われたので、皆喜んで騒いでいるのです」と答え、すかさず用意してあった鏡を差し出した。
天照大神は、鏡に映った自分の姿を、その貴い神と勘違いし、さらによく見ようと身を乗り出した。そこを、怪力の天手力男命が、大神の手をつかんで外に引っ張り出した。こうして、世の中は再び明るくなった。
 この「岩戸開き」神話について、明治三八年旧四月二六日に降りた神諭には、こう示されている。
「前の天照皇大神どののおり、岩戸へお入りになりたのを、だまして岩戸を開いたのでありたが、岩戸を開くのが嘘を申して、だまして無理に引っ張り出して、この世は勇みたらよいものと、それからは天の宇受女命どのの、嘘が手柄となりて、この世が嘘でつくねた世であるから、神にまことがない故に、人民が悪くなるばかり」
 もちろん、この「天の岩戸開き」とは、神界におけるある出来事を寓話化して描写しているものと思われるが、「嘘」と「腕力」で引っ張り出したために、この世が「虚偽」「謀略」「暴力」などの満ち満つ世となったとする点は、考慮すべきものがある。
 さらに、『大本神諭』の完結編とされる『日月神示』にも、この点が指摘されている。『日月神示』には、天照大神の岩戸隠れは二度目の大きな「岩戸閉め」であったとされ、次のように記されている。
「(天照)大神はまだ岩戸の中にましますのぞ、ダマシタ岩戸からはダマシタ神がお出ましぞと知らせてあろう。いよいよとなってマコトの天照大神、天照皇大神、日の大神、揃うてお出まし近うなってきたぞ」
 つまり、「天の岩戸」から出された天照大神は偽神で、本当の天照大神ではなかったことが、ここで明確にされているわけである。
 岩戸から出てきた大神が偽神で、本当の大神はまだ岩戸の中にいるとすれば、この偽神を祖神と奉ずる自称・天孫族と、その系統である天皇家は、すべて偽であったことになる。
 そして、今まで世に落とされていた正神系の神々の復権の日が近づいたことが、この神示によって明らかにされているのである。

 今まで、天津神と国津神というのは、対立の図式で見られてきた。
 天津神というのは、高天原から天孫降臨によって日本の地にやって来た種族であり、支配者側の立場であった。国津神は、天孫降臨以前に、日本の地に住み、各地を治めていた土着の神々であり、被支配者側の立場である。
 この二派が、出雲の「国譲り」の時も、神武天皇東征による大和王朝建国の時も、必ず対立し、争って来た。
 しかし、もとを正せば、どちらも根源神──神道で言えば、天御中主神より派生していつた『命』である。
 『大本神諭』や『霊界物語』によれば、太古の昔、未だ泥海状態であった地球を修理古成したのは、国常立大神と、その眷族である九万九億の竜神たちであった。その竜神たちが人体化し、人類のもとが誕生した。このいわゆる「根源人種」が、王仁三郎の言うところの天孫民族であり、人種学的に言うセム族のことであるという。
 彼ら天孫民族たちは、初め太古の富士山地帯に住んでいたが、やがて全世界を統治するため、下界に降りて行った。これが真実の天孫降臨であるという。
 既に述べたように、一般に言われる天孫族とは、外来系の種族であった可能性が高い。この外来系の種族を「天津神」と称し、先住民だった種族を「国津神」と称したとも言える。
 王仁三郎は異論を唱えるかも知れないが、素盞鳴尊や大国主命とて、外来系であったとする説もある。
 外来系種族の正体とは何であったか。その最大の候補とされているのが、ユダヤの「失われた十支族」である。日本が今日の国を形成するに至ったのは、日本に渡来した「失われた十支族」が主力として働いたところが大きい。
 だが、王二三郎によれば、日本人もユダヤ人も、もともとは同じセム族であり、イスラエル民族であるという。