出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
本教創世記2003.11本教創世記09出口王仁三郎参照文献検索
キーワード: 宗教者へ 利己主義 肉食 稲荷講社 精神物質文明 審神者 正神邪神 公憑と私憑 天の岩笛 顕斎と幽斎
詳細情報:
〇富士の眷属の芙蓉坊が「西に行け」と命じた。妻や母が心配するだろうから遺書を残した。遺書Webに詳述
●王仁三郎には穴太で妻がいたことになっている。(妻は多田琴だろうか?)
〇遺書には鬼三郎と署名していた。
〇園部の内藤宅で修行
〇鎮魂帰神の方法 Webに略述
備考: 著作集(1) P.105 本教創世記第09章
 
本文    文字数=2457

「物質的文明に心酔してる現社会の人民は、強食弱肉を以て天理の如く思考し、無慈悲で、殺伐で、利己主義である。悪魔同様である。現社会は黄金国ではない、地獄である。文明ではない。野蛮の頂点に達して、一も二もなく生物を殺して喰う猛獣国である。此(この)ままに放任して置いたなれば、此の世界は肉食の為めに破滅を来たさねば止まぬ。此肉食の為めに偽文明の人民が皆気が強くなり、勢が激しくなり、ナトリウムの為めに、始終肉体は火気を保って、活気は十分あるが、それに引き替え、慈悲心は断滅し、生存競争は益々狂烈になり、その所へ向けて無神論なぞの馬鹿の智識が東漸して、日本民族の日本的精神を変化させて、人民を小利口にし、小理窟を云う者斗りになって、神国たる事を全然忘却して、愛国を減少し、競うて異邦の道を尊重し、国体の神聖なるを解せずして、奇怪千万なる倫理説に迷うて、宗教なり道徳を疑い、社会の政令法度を馬鹿にし、敦厚なる風習を嘲り、大地震が揺らずとも、大戦争が無くとも、大暴風や大火災の為めでなくとも、此社会は自然に破滅する様に成って往くから、今の中に此大不都合なる社会の風潮を一掃して、精神的文明を鼓吹して、惟神の徳性を拡充し、以て世界人類の為めに身心を尽して、神界に祈請しつつあったが、今や天の時到りて、余の身は出世間の人となりたから、神教のまにまに円満芙麗なる天国に到り、心魂を清めて宇内の為めに奉ぜんとす。今や余が身は、余の自由にならざると同時に、余の心身は、毫も余の所有物にあらざるを覚悟したのであるから、天下公共の為めに、天の命を奉じて、天津神国に欺道(しどう)の大義を探究せんとするのである。而して余が身は、俗界を脱したる神の住み玉う城郭となったから、一時、母の事や妻の事、妹や弟の事等は忘れねばならん。必ず天下公共を救う為めの修業であるから、案じて呉れない様に。不在中は、神前に燈火を献じて、余が首尾よく神命を遂げて帰宅するのを祈って下さい」