出口王仁三郎 文献検索
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原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
出口王仁三郎全集 第8巻 全8巻(復刻) | 1999.03 | 祭礼 | 出口王仁三郎 | 参照文献検索 |
キーワード: 22歳 和歌実作 |
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本文 文字数=1967
祭礼 二十二三歳の頃
{1892年 明治25年 1893年 明治26年 22歳、23歳}
先祖より慱はる胯矢をとり出して池の真鯉をねらつて突き刺す
玉の井の池にかひたる鯉一尾胯矢にさしてそつと捕獲す
友の家にとりたる鯉を持ちゆきて麦飯の副食物に舌つづみうつ
氏神の祭礼の日はちかづきて鯉一尾足らぬを父は見出せり
わが友の弟来り何時の日かたいて食つたと父に告げたり
わが父の舌うち聞きていちはやく頭かかへて逃げ出しにけり
友達を頼みてこはごは家に帰り父の怒りをなだめてもらひぬ
亀岡の伯母船岡の伯父きたり氏神祭りで父もおこらず
秋祭ぜんざい餅に鯖のすし食ひすぎピーピー腹下したり
ピーピーと尻のなる音鵯鳥の谷わたりよと友に嗤はる
三四日すぐれば鵯の谷わたりすみてまたもや山に柴刈る
○
夏されば暑き野山に草を刈り稲田の肥料となして勤しむ
炎天の夏を汗して造りたる米を地主にをさめてむなしき
小作米と肥料の代をひきされば新年までは喰ふ米なし
雪の道びしやびしや草鞋うがちつつ荷車ひきて米を買ひ食ふ
荷車をひきて帰れば藁をうち夜業に草鞋あみつくりけり
雪道の草鞋のよわさ日に四足うがてど帰りは半ば跣足なる
晴れわたり道かわきたる春日なれば一足の草鞋一日たもてり
十人の家族の生活ささへむと重き車をひきてかせぎぬ
○
楽しみに団団珍聞あほら誌を眼をも放たずしのび読みけり
あほら誌や団団珍聞に投書して記事ののり来る日を待つ楽しさ
亀岡の雑誌公園と真砂誌をあがなひ投書なしてたのしむ