出口王仁三郎 文献検索
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原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
出口王仁三郎全集 第8巻 全8巻(復刻) | 1999.03 | 転石 | 出口王仁三郎 | 参照文献検索 |
キーワード: 20歳 和歌実作 |
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本文 文字数=1135
転石 二十歳の頃
{1890年 明治23年 20歳}
柴刈りに行きてなぐさめ半分に尾上の岩石谷間にころがす
雷鳴の如く岩石おとたてて宙をとびつつ谷間に落ち込む
柴を刈る老人の側に石落ちてはつとばかりに驚き飛び退く
このことを区長が聞きて怒り出しもとの処へ岩上げといふ
五六人柴の友垣あひはかり区長の家に詑びてゆきたり
意地悪き区長はなかなか承知せず交番に渡すと意地はりにける
五六人区長のまへに合掌しをがみたふしてやつとゆるさる
○
柴を刈る爺さんの前に屁を放れば怒りて木鎌をふり上げ帯きる
きられたる吾が帯やつとつなぎ合せ柴を担ひて家路に帰る
この帯は如何してきれたとたらちねの父にとはれて胸とどろかす
またしても下手な相撲をとりしかといひつつ父は煙管でうちけり
○
夏されば野山に木の芽刈りとりて稲の青田に肥料と投げ込む