出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
出口王仁三郎全集 第7巻 全8巻(復刻)1999.02旅中詠出口王仁三郎参照文献検索
キーワード: 和歌実作
 
本文    文字数=1328

白梅の匂へる野辺をみやりつつ吾が行く汽車の窓あたたかき
みの限り尾張平野はぼんやりと靄こめにつつ風あたたかき
向つ山松の林の下陰に瓦屋ありて日は暮れ残る(以上三首車中詠)
ぼんやりと遠のみ空に富士ケ嶺は浮き出でにつつ春がすみせり
見はるかす段段畑の丘の上にほのかに霞む雪の富士ケ嶺
富士ケ嶺の雪を照らして弓張の月は静かにかたむきにけり
夕映えの茜の雲の美はしさ見つつ梅咲く庭を歩めり
電燈を消せば障子にかげさしぬ月かたむきて小夜更けにけむ(以上二首静岡にて)
春雨は漸くはれて玉の川の石村白く陽にかがよへり
東海の旅の記念とひろひたる玉の川原の石はめづらし(以上二首玉の川に遊びて)
早春の陽は波の上にきらめきて今日の舟出ののどかなるかな
内浦や船の上にみる不二ケ嶺はいよいよ清しくいよいよたかし
海原に陽はかがやけど肌さむみ船の障子をとぢて語らふ(以上三首竜宮丸船中)
如月の旅は楽しもわがいゆく山むら野むら梅のみにして
春ながら夜は炬燵を入れてぬるわれは漸く老いさびにけむ