出口王仁三郎 文献検索
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原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
出口王仁三郎全集 第7巻 全8巻(復刻) | 1999.02 | 湯ケ島の春(1) | 出口王仁三郎 | 参照文献検索 |
キーワード: 和歌実作 |
本文 文字数=1354
天城嶺のいただきに雪みえながら麓の村は梅さかりなり
もうもうと向つ岸辺に立ちのぼる温泉のけむりを朝窓にみる
神苑の梅のさかりを草まくら旅のやどりにをしみつつゐる
しんしんとふりつむ雪をみながらに歌よみをれば膝のひゆるも
朝まけて雪ふりしきり湯ケ島の温泉の湯も少しくぬるめり
四方山の木木の梢の雪とけぬ面ほてるまで暖かき陽に
向つ岩の湯口を上る湯げむりのますぐにたちて陽はうららなり
玻璃窓のうちにしあれば春の陽は雪にかがよひまぶしかりけり
のぼりゆく天城の山は風さむし麓の里に梅は匂へど
ほんのりと霞の奥にうかびたる三原の山に煙たちたつ
松陰が英魂永久に残れるかこの柿崎の浪にこゑあり
しろじろと湯煙のたつ峰の温泉の里にしつけば春暖かき
このあたり山に雪なく松青くみるから春の心地せりけり
風つよき天城の山の中腹によき田の並べる里めづらしも
天城山尾根はれにつつ湯ケ島の温泉の里の陽はうららなり
天城嶺の谷間に雪は見えながら春陽ぬきとき湯ケ島の朝
内外の事多くして湯に遊ぶ吾は忙しく心落ち居ず