出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
出口王仁三郎全集 第7巻 全8巻(復刻)1999.02芦別山出口王仁三郎参照文献検索
キーワード: 和歌実作
 
本文    文字数=2743

芦別の山のみたまに招かれて蝦夷ケ島根をいゆくわが旅
芦別の山のいかしさすがしさにそへて珍らし峰のしら雪
あこがれの思ひはるけく吾が来つる芦別山は雪雲とざせり
神つ代の神の姿をそのままにけだかく聳ゆる芦別の山
蝦夷ケ島くにのまなかのまほらばにいかしく生ける芦別のやま
ままにならば芦別山を朝夕にうち仰ぎつつ住ままくおもふ
芦別の山のいただき雲晴れて空知の川に夕陽ながるる
芦別の山に名残ををしみつつ帰るベき日は明日に迫れり
時じくを雲のあそべる芦別の山はたかしも神さびにつつ
羊蹄の山はみ雪をかぶりつつ旅ゆく朝のわが目にすがし
暁の鳥の音とほくまた近く聞え来るかも風のまにまに
有明の月山の端にかたむきてあさ風さむく霜にくもれり
芦別の雪の高嶺のまたきかげ仰ぎ見るまに雲はかかれり
雪ちかき空模様なり芦別の山にあつまる雲はうごかず
芦別山いただきの雪むらさきに染めてのぼれり朝津日のかげ
日をおひて冬ふかみゆく蝦夷の島に心せはしみ帰途を思へり
芦別の山の霊気はひさかたの空むらさきに染めてかがよふ
いかしくもまた清しくもそそりたつ国の鎮めの芦別の山
芦別の神山に降れる白雪を居ながらに見る別院のには
芦別のみ山ゆ降り来る白雪はみ代のけがれをはらふ切幣
見るからに生きていませる芦別の山の姿はいかしくやさしき
永遠に御代をまもらす大神のみあらかなれや芦別の山
芦別のやまを立ち出で四王のみねにうつらす常立の神
芦別の神のめぐみの露なれや空知の川の流れ澄みたり
たださへも清しきものを芦別の雪にかがよふ夜半の月かげ
芦別のやまの霊光照るかぎり国常立に御代はさかえむ
時来れば宝ことごとあらはれて北の光と世を照らすらむ
やがていま金輪聖王世に出でてみろくの御代をきづきますらむ
にぎたへのあやの高天に現はれて世をまもります金輪聖王
芦別山見るにつけても神つ代の若姫の神しのばるるかな
芦別山見れば涙のとどめなく吾が袖ぬるる北海のたび
    ○
鉄道地図に眼をはしらせてうんざりとする北海道の旅
青空が灰白色の雲に濁されたとおもふ間もなく降つて来るまばら雪
水仙を活けた宿の床の間に冬の感じがますます深く心落ちつく