出口王仁三郎 文献検索

リンク用URL http://uro.sblog.jp/kensaku/genshow.php?CD=13038&T1=&T2=&T3=&T4=&T5=&T6=&T7=&T8=

原著名出版年月表題作者その他
出口王仁三郎全集 第7巻 全8巻(復刻)1999.02湯ケ島静居(3)出口王仁三郎参照文献検索
キーワード: 和歌実作
 
本文    文字数=1372

露おける芝生の上をふみてゆく素足の朝の心地よきかな
草枕旅の温泉の雨の日をこころおきなく湯にひたりゐる
月一つなきこの頃の湯ケ島の夜を河鹿になぐさまれつつ
釜石の山のなぞへのひとところ篁ありて陽かげさゆるる
河鹿のこゑ川の瀬音にまじりつつ今日もくれたり湯ケ島の宿
あれあれといふまもあらず里の子は素裸となりて淵にとびこむ
瀬音高み樵の斧の音かそかにも聞え来るなり釜石の山
向つ岸に渡せる筧の黒ぐろと半ば朽ちたるが湯をはきてをり
今日もまた魚釣る人のかげ見えつ狩野の石むら真陽にてらへり
紫陽花の花はまばらに咲きそめて庭のおもてに雨そぼつなり
塀越しにあかあか見ゆる幾株の夾竹桃に日は暮れのこる
泥深き沼田に板子なみ渡しあやふげに苗植うる乙女子
朝風に紫陽花の花かをりつつ温泉の里の梅雨はれにけリ
セメントをもちて固めし川岸に青苔むして梅雨は晴れたり
稲草はまだ若けれど朝夕に野辺吹く風はほの匂ふなり
去年焼きし山の斜面の蕨原わらびはたけてほととぎす啼く
故郷の夢はさめけり吾が居間の玻璃戸叩きてゆく夜嵐に