出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
出口王仁三郎全集 第7巻 全8巻(復刻)1999.02湯ケ島静居(2)出口王仁三郎参照文献検索
キーワード: 和歌実作
 
本文    文字数=1706

雨はれしあしたの庭に雛鳥のちちとなきつつ餌をあさりをり
家毎に蚕を飼へるこの里は山ひくうして風あたたかし
木蓮の花のつぼみはふくらみて風のぬくとき湯ケ島の里
しろじろとにほへる庭の木蓮の花の真下の神さびし岩
すかんぽのやはらかき茎のびたちて小さき白き花を持ちをり
新緑の梢にちちと鳴きわたる小鳥めぐしも温泉のやどの庭
温泉の宿の夕ベひそけし川の音河鹿の声も聞きなれにつつ
いたづきの身はたどたどし今日も亦青葉に降れる雨ききてをり
単辯の山吹の花咲きてをり川に沿ひたる杉むらのかげ
よべの雨にうたれたりけむ莢となりし菜種の茎は片なびきたり
花の一つなき湯ケ島の初夏はゆふべの空の月のみ恋しき
南縁の窓を開けば月冴えて青葉のかをりほのぼの匂ふ
クローバの花のましろに咲く庭に弁当ひらきて遊ぶ子のあり
薮かげに実れる枇杷の青あをとのぞく夕べを五月雨の降る
さみだれの雲低うして朝夕を風冷えわたる湯ケ島の宿
さみだれの温泉の宿にこもりゐてはつかに咲ける虎耳草に親しむ
日並べてさみだれすれど時鳥いまだ来鳴かず湯ケ島の宿
狩野川のたぎち高だか響かひて雨降る宿の窓べ明るし
南天の花しろじろと咲きてをり青葉のかをる夕暮のには
ここしばし雨降りつづけば藤棚の藤は残らずさやとなりたり
書読めば吾が目にいたみ覚えたり電燈の灯のあまり明るきに