出口王仁三郎 文献検索
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原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
出口王仁三郎全集 第7巻 全8巻(復刻) | 1999.02 | 浅春雑吟 | 出口王仁三郎 | 参照文献検索 |
キーワード: 和歌実作 |
本文 文字数=1117
涅槃曾は早や過ぎぬれどこの春は吹く風寒く霰降るなり
筍のかをりゆかしき夕餉なり窓にちり入る梅のはなびら
白梅も紅梅もみな散りはてて庭に一本さくらにほへる
庭のべの桜の花のひとつひとつ露を宿して月かがやけり
東山のふくれ上りし松の間にほのかに咲ける桜いくもと
そよろそよろ庭のおもてに風ありてセキセイインコの篭さゆれをり
庭木木は春まつらしも木蓮の花のつぼみはふくらみにけり
南桑の春野は清く晴れにつつ牛松山の尾根はかすめり
薮あとに伐りのこされし細長き椿も春は花を持ちたり
光秀の昔かよひし大枝坂をとほくながむる高台のうへ
惜しけれど作事の邪魔と白桃の花の下枝を伐りとりにけり
わが住居建つる敷地と薮あとの荒地をならす春の楽しさ
日並べて日和つづけば高熊の小琴の瀧のほそりたるかも
雨はれの山の渓間のひとところ霧たちのぼりあをくも見ゆる