出口王仁三郎 文献検索
リンク用URL http://uro.sblog.jp/kensaku/genshow.php?CD=13002&T1=&T2=&T3=&T4=&T5=&T6=&T7=&T8=
原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
出口王仁三郎全集 第7巻 全8巻(復刻) | 1999.02 | 東路の旅 | 出口王仁三郎 | 参照文献検索 |
キーワード: 和歌実作 |
本文 文字数=1172
満蒙の記事の新聞ひらきつつこころ忙しき東路のたび
冨士といふ名を聞くさへもすがしきを今朝は車の窓に見るかな
内外の国の騒ぎを思ひつつわれはひそかに東京に来し
東京に上りて十日たちにけり思ひたること半ならずて
今は世に立つべき時にあらねども御国の上に心はなれず
来るべき運命なりとわれはただ神にまかせて心いそがず
満蒙事変を国難来と誰かいふ我が日の本の更生の秋
満州の空にとどろく飛行機の爆音きこゆる心地する秋
やすらかにふしどにありて鶏の声聞きつつ思ふ北満の空を
さまざまの事思ひつつ暁の鶏鳴くまでも眠らずにゐる
初冬の空くもらひて昨日今日富士の高嶺の見えなく淋し
大空は澄みきらへきも初冬のせまる思へば何かさびしき
武蔵野に夕日はおちてほんのりと初冬の空は静かなりけり
大和男子わが立つ時の近めりと雲の流れを見つつ思へり
かかなべて暖かなれば初冬の庭の桜はほほけて咲けり