出口王仁三郎 文献検索
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原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
出口王仁三郎全集 第7巻 全8巻(復刻) | 1999.02 | 初秋 | 出口王仁三郎 | 参照文献検索 |
キーワード: 和歌実作 |
本文 文字数=1208
秋立ちて澄みきる遠き空の奥にちぎれ白雲一つ迷へる
庭の面にふるすずむしのすずの音にゆられて秋はうごきそめたり
さらさらとアカシヤわたる初秋の風は凉しも高殿の窓
初秋の風吹きわたるおばしまに小鳥の篭をつりてたのしき
アカシヤの梢そよぎて初秋の風にひかれる天つ日のかげ
もろこしの赤毛やうやくしなびつつ初秋の風吹きそめにけり
初秋のま陽てる庭のかたすみにあかあか匂ふひより草の花
初秋の夜はくだちたり五位鷺の声聞きにつ濠端を歩む
初秋の風たちそめて庭の面の蛙のこゑのまれになりたる
外濠のゆふべに舟をうかべつつ友とむしりぬ菱のわかき実
蟷螂の小さきひなを見つけたり庭ぎくの下の草むしりつつ
蟋蟀の鳴く音かすかに聞こゆなり秋さりしてふ今宵の庭に
コスモスの梢に蕾みえそめてわが花明山に秋は来にけり
松を吹く風の音さへ変りけりおのづからなる秋のしらべに
穂芒のしげみをのぞく桔梗の花ほの見えて秋さりにけり