出口王仁三郎 文献検索
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原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
出口王仁三郎全集 第7巻 全8巻(復刻) | 1999.02 | 宗教家の塗料 | 出口王仁三郎 | 参照文献検索 |
キーワード: 和歌実作 |
本文 文字数=754
宗教家の塗料がすつかり剥げて、庫裡の裏から壁下地が覗いてゐる
何も彼も行詰つた世の中だと云つてゐる、俺は自由に展開して行くのだ
人の顔をじろじろ見てゐる女に何か淋しみを感ずる萎れた月見草の花だ
秋草の上にどつかりと胡坐をかいて、空の色を眺めてゐるすがしい朝
朝ぞらの青さが身にしみて、なにかつつましくなる秋!
躓いた石をかへりみて、腹立ちまぎれに蹴つてみる自分が、ふとをかしくなる
三年前に作つた眼鏡が利かなくなつた、老眼の淋しい秋!
硝子窓に頭をぶつつけてゐるやんまの淋い翅の音をぢつときいてゐる