出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
出口王仁三郎全集 第7巻 全8巻(復刻)1999.02真夏の雨出口王仁三郎参照文献検索
キーワード: 和歌実作
 
本文    文字数=1305

たかむらにそよぐを見れば間もあらずわが窓ななめに叩く夏雨
地の上の森羅万象むしむしてさつと降りくる夕立の雨
銅の屋根に音たかく降る雨を西瓜きりつつききゐたりけり
大粒の雨ばらばらと芭蕉葉をたたくとみればはや霽れにけり
夕立の降りやみしあとの庭くぼに水たまりゐて雲をうつせり
夕立の名残りすずしき高殿にわれ妹とゐて夏をたのしむ
夕立の雨来るらしアカシヤのこずゑもみつつ風すぐるなり
迦具槌の神たむろせる愛宕嶺に雲わだかまり夕立のふる
わが庭の木木のこずゑのさわ立つやよこなぐり来る大粒の雨
道のべの蓬の下葉よごれをり土をたたきて降る夕立に
明日はまた雨にやあらむ溝川のうへを立ち舞ふ蚊とんぼの群
石段にほしたる草履かわくまもあらず昼雨またふり出でぬ
明日はまた雨なるらむか谷川のせせらぎの音高くきこえ来
土用雨かぜのひゆれば檪生のはやしさびしもひぐらしの鳴く
神苑の新篁に風立ちてゆふぐれさびし小雨そぼ降る
いかづちも雨もやみたる夕ぐれを濠の葦間によしきりの鳴く