出口王仁三郎 文献検索
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原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
出口王仁三郎全集 第7巻 全8巻(復刻) | 1999.02 | 白雲のゆくへ | 出口王仁三郎 | 参照文献検索 |
キーワード: 和歌実作 |
本文 文字数=1372
大山の尾根にわきたつしらくものゆくへ果なきわが恋心
樺太の大野に立ちてえんえんと燃えたつ野火を君と見しかな
雨の日の松葉牡丹の花に似てうらさびしもよわが恋心
夕靄にほのめく軒の一つ灯を力に一人通ふ野の路
君待ちて川べに立てば小夜ふけの千鳥乱れて鳴く声かなし
あひ見れど足らはぬ思ひしみじみと身に迫るかなくちなしの花
いたづきに瘠せたる君の面ざしに故知らぬ涙こぼれ落つるも
わが庭のひともと松に風たちてしづ心なし君待つ夜半は
砂利をふむ足駄のおとのきこゆなりこの小夜更を君の来にけむ
ひそやかに裏戸を出でて帰りゆく君を送りぬ夜嵐の音
人の世の定めあらそひがたくしてわが思ふ君は嫁ぎたまひぬ
生垣のかげにしろじろ茶の花の匂ふ夕べを君は来ませり
稲刈りて帰る夕べの野の辻に契りし君はいまや世になき
指折りて別れたる日をかぞふれば余りにながきなやみなるかな
高熊にかよふ山路の芝原を見ればなつかし昔ごころに
一本の老樹の松は今にあり昔なつかしふるさとの山
朝夕におもひなやめど何時までもあきらめがたし君のおもかげ