出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
出口王仁三郎全集 第7巻 全8巻(復刻)1999.02梅雨晴出口王仁三郎参照文献検索
キーワード: 和歌実作
 
本文    文字数=1420

天津日はのぼりたるらしさみだれの雲ひとところほの明りつつ
大空に雲むらがりてさすがにもさみだれどきをおもはする朝
降りかねし雨朝方に少しありて小歇みのあとの風冷ゆる入梅
雨はれしあしたの庭面に風もなく照らふ朝日のむし暑きかも
つゆの雨霽れしあしたの神苑にはつかににほふつゆくさの花
紺青の空のいろなしてつゆくさの花は神苑の真昼をにほへり
よべの雨はげしかりしか庭の面のいちごの青葉うちふして居り
よべの雨あとなくはれし庭の面に笑めるが如し霧しまの花
五月雨の降りあがりたる庭の面に淋しく桐の花の散りをり
雨はれの露にかがよふ卯の花のしろじろ咲ける垣根親しも
苗代の上につりたる鳥おどし黒きからすの翼のみなる
たまさかに雨はれたれば木匠の垂木打ちつくる音のせはしも
檪生の林にこもる木匠の槌の音かるく梅雨はれにけり
梅雨ばれの空に消えつつ煙突のけむりますぐに立ちのぼる見ゆ
植ゑつけし稲田の面をわたりゆくゆふべの風のしめらへるかな
麦を打つ音のせはしき梅雨ばれをわれふるさとに一日過せり
やり水の音もしづかにきこえつつ風ひとつなき夕暮の庭