出口王仁三郎 文献検索
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原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
出口王仁三郎全集 第7巻 全8巻(復刻) | 1999.02 | 旅枕 | 出口王仁三郎 | 参照文献検索 |
キーワード: 和歌実作 |
本文 文字数=1873
蔵王山ゆふ陽は落ちて温泉の宿の日覆をたたむ湯女の声すも
かじかなくこの川すぢに糸たるる人は岩魚を釣るにやあらむ(以上二首宮城県青根温果)
みち汐の寄するとみれやたちまちに高田松原に霧かかりたり
まつばらの松の老木の梢とほくつばさゆたかに鷹わたりゆく
夕凉みせむとはるばる吾が来つる高田まつばらみち汐の寄す(以上三首高田松原)
スクリユーの波きる音に眼さむれば玄海灘の夜は明けてあり
荒波のよするたびごとうちあぐるはなれ島根の潮けむり白し(以上二首玄海灘)
天竜峡橋のたもとに陶つくるいへのならびて老鴬の啼く(一首天竜峡)
初夏の日の海風なぎし岩かげに餅をひさげる人のありけり(一首四国室戸岬)
武蔵野の薄ケ原に月冴えて秋近みかもうまおひの鳴く(一首武蔵野をよぎりて)
信濃路や田毎の月の名どころと窓開けぬ間に汽車ゆきすぎぬ(一首長野旅行中)
落葉松の森を左右に眺めつつ吾みちのくの旅をすがしむ
山と海とほく渡りて古の神の御跡にわれは来にけり
みちのくの旅の心をなぐさむる鳥海山は神さびにけり
鳥海の尾根は晴れたり一筋の谷間の雪はかがやきにつつ
和田の原波のあなたに沈む日の名残りをとめてあかき雪雲
みちのくの雪積む野辺になやみてし状こまごまと妹に書く文(以上六首陸奥旅行中)
兎和野原わが訪ひゆけばひとのかほかくるるまでに躑躅のびたり(一首兎和野原)
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伯耆大山のすがたのたしかさ、晴れたゆきぞらに肌を刻んで(一首鳥取伯耆大山)