出口王仁三郎 文献検索
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原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
出口王仁三郎全集 第7巻 全8巻(復刻) | 1999.02 | 夏来向ふ | 出口王仁三郎 | 参照文献検索 |
キーワード: 和歌実作 |
本文 文字数=1162
山遠み雨ぎらひつつほのかにも五月の空はせまり来にけり
若竹のこずゑに残る夕陽かげさゆれすがしく初夏はいたりぬ
春桑の刈りあるあとにやはらかき若芽もえつつ夏は来向ふ
桑伐りしあとのはたけにやはらかきあかざの若葉もゆる初夏
中島の岸に生ひ立つ枇杷の木のこずゑをのぞく青きつぶら実
まさかりの平戸つつじのうつくしさ見のあかぬまま朝庭に立つ
種はまだかたまらねども庭の面の梅のつぶら実紅さしてをり
檪生のわか葉のうれに夕月のかかれる見れば夏は来にけり
吹く風に若葉ゆらげど夏木立葉ずれの音のやはらかきかな
しらじらとまひるの風に檪生の木ぬれの若葉そよぎひかるも
ひともとの太幹の桑庭の面にこずゑ茂りて黒き実なれり
岩梨の実はうれたりとふるさとの友の来りてわれを誘ひぬ
夏の野のあを葉をわたる夕風をすずしみひとり高台に立つ
たかどのに友と語ればそよそよと銀杏わか葉の風窓に入る