出口王仁三郎 文献検索
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原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
出口王仁三郎全集 第7巻 全8巻(復刻) | 1999.02 | 神苑逍遥(天恩郷) | 出口王仁三郎 | 参照文献検索 |
キーワード: 和歌実作 |
本文 文字数=1496
おほぞらに月を残してあけがたの濠のおもてに霧たちまよふ
濠の面に架け渡したる筧の水に袖ぬらしけり船くぐらせて
月宮殿のかげさかしまにうつりたる濠に舟やる朝のすがしさ
五位鷺の羽音どよみて朝明の濠のおもてをむれたちにけり
いちはつの花のつぼみのむらさきののぞける見つつ夕庭にたつ
風なきに睡蓮の花さゆれをり池の小魚の根をつつくにや
月の宮うづの寳座のさざれ石しみらにあをく苔むしにけり
木も草も萌黄そめたる山くまになく春蝉のこゑのをさなき
柔竹のこずゑなびかせ吹く風をしづごころなく庭に立ち見し
外濠の水鳥のつばさかがやかせいまか落ちゆく入つ日のかげ
向つ山杉の大樹はしづもりてゆふべのそらのほの明りかも
むかふ岸のいなりの祠濠水にあかく映えつつ夕陽落ちたり
並山の尾上にわける白雲は風にちぎれてゆふべさむしも
並山の尾上ことごとしらくものたちこもらひて神苑に雨降る
愛宕山ケーブルカーの電燈の灯かげは見えず山けぶらひて
アカシヤの木立ならべる国見峠を君と行く夜に風かをるなリ
小夜ふけの神苑めぐればほのかなる青葉のかをり親しかりけり
いくたびかめぐれどあかぬ花明山は常世に浄き神の苑かも