出口王仁三郎 文献検索
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原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
出口王仁三郎全集 第7巻 全8巻(復刻) | 1999.02 | 台湾所見(2) | 出口王仁三郎 | 参照文献検索 |
キーワード: 和歌実作 |
本文 文字数=1104
霧ふかみ谷の向ふの崖道をとほる自動車の笛のみきこゆ
朝庭の千両の実はあかあかと目にしみ**宿にして
相思樹のはやしの梢吹く風に**硫黄温泉の庭
瓶に活けし椿のはなの一輪にこころ足らひて夕暮を居り
一月のはじめなれども草山の温泉の里はくつわ虫なく
わが舘にもしも温泉のひけるならばなどといくたび思ひ重ねつ
山羌の声暗の林に聞えつつ温泉の夜は静かに更けゆく
しろじろと泰山木の花にほふ二水の宿のあさなつかしも
ひろびろと流れしらけて濁水渓の果てはかくるる曇りの空に
東南の空を仰げば新高山いただきとほく雪に映えたり
老木の幹にからみしつたかづら紅きを見つつ登る阿里山
阿里山の宿のあしたの窓開けて谷よりのぼる雲に興じぬ
水仙のはななつかしも一月の高砂島の野辺しめて咲く
水牛の田を鋤くなべに白鷺のつぎつぎに群るる見つつあかなく