出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
出口王仁三郎全集 第7巻 全8巻(復刻)1999.02台湾航路出口王仁三郎参照文献検索
キーワード: 和歌実作
 
本文    文字数=1004

常夏の高砂の島に渡らむとトランクに単衣あまた詰めたり
船のまど開きて見ればわだなかにうかびて青き淡路島山
瀬戸のうみ船乗りゆけばみぎひだり波路はるかに霞むやまやま
ぼつぼつと月に浮ベる瀬戸の海の島山ひくし月夜あかりに
スクリユーの音たかだかと枕辺にひびきて船の夜は更けにけり
波の秀にまがひて浮ける白鳥の羽しろじろと陽に輝けり
昨夜あれし海とも見えずしづかなる波の秀に照る天津日の光
瀬戸の海波凪ぎたれど目路遠き御代ケ島根に白波の寄す
たそがれの五百重の波のはてとほく壱岐の灯台かがやける見ゆ
きのふより島かげ一つ眼に入らぬ大海原の船にわれあり
どさりどさりふなばたを噛むおほなみのうちくだけては又襲ひ来る
明日ははや高砂島に着くといふ夜更け目覚めて浪の音を聴く