出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
出口王仁三郎全集 第7巻 全8巻(復刻)1999.02出口王仁三郎参照文献検索
キーワード: 和歌実作
 
本文    文字数=986

朝戸出の雪に驚くはした女の声さむげなる床に聞きをり
隣り家の電燈のかげも見えぬまで風に降りしく雪ぶすまかな
積む雪のまばらに消えし芝生の上に兎の糞の湿りたる見ゆ
柏木の並木の松に積む雪をゆりおとしつつ汽車のゆくなり
竹の雪ゆすればおもき音のしてわが竹笠にかたまり落つる
雪どけの筧を落つる音冴えて雨気の冬の夜半あたたかき
雪ふかき愛宕の尾根に煌煌とケーブルカーの灯はともりをり
いただきは雪につつまれ愛宕山夜目にもしるき星月夜かな
風立ちてにはかに寒し冬の日の夕ぐれそめて雪降りいでつ
吹きおろす木枯さむし破れしまどに愛宕のやまの夕暮の雪
小夜ふけて冷ゆると思へば窓の外雪おともなく降り積みてをり
下駄のゆき払ふ足音きこゆなり夜半にや君の訪ね来ぬらむ