出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
出口王仁三郎全集 第7巻 全8巻(復刻)1999.02秋より冬へ出口王仁三郎参照文献検索
キーワード: 和歌実作
 
本文    文字数=841

秋より冬へ
黄ばみたる稲田の中にあかあかと畦を区ぎりて曼珠沙華咲く
神苑に秋はふかめど桐の葉のわかわかしきが風にゆれ居り
来年は土ことごとく入れかへてあらたに菊の苗をささなむ
今日よりは袷のころもかさね着ていよいよ冬のここちするかな
大空にやうやく冬のいろ見えてこがらしつよし天恩のさと
柿をむく利鎌に渋のくろぐろと染みてつめたし夕暮の風
久方のみ空の月は冴えにつつこの夜をさむみ霜はふるらし
霜にやけし草葉の上に息づける蝗うごかずこがらしの風
手水鉢の水は凍れり小夜更けて月はうごかずばら雪の散る
何人の奥都城ならむ野のすゑに立てる老松にあられたばしる