出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
出口王仁三郎全集 第7巻 全8巻(復刻)1999.02壱岐・対馬出口王仁三郎参照文献検索
キーワード: 和歌実作
 
本文    文字数=1663

壱岐・対馬
波の秀に林栄丸は踊りつつ甲板の上にうしほ飛び散る
鼓打つ音風の間に聞えつつ村の祭の賑はしき壱岐
壱岐神楽とほくきこえ来向ひゐる海のうへには月冴えながら
木の葉みな秋陽しみじみ吸ひてをり真昼の森のひそやかにして
嶽の辻峰にうすもやこめにつつ秋立つらむか壱岐の島根に
壱岐の島芦辺の港乗り出でてわが目路かすむ対馬のあたりか

玄海灘のあなたに青青とひ浮ぶ壱岐の島!新しい塗料のやうに
山には獣が一匹もゐないといふ壱岐の島、野菜の鮮かな色彩だ
何処へ行つても黒い顔の蜑女ばかりゐる壱岐の島がさみしくなる
路傍の干鰯のにほひをかぎながら島へ来たといふ感じである
やまなみのひくい壱岐のしまに空を支へる巨大な松がある
巨大な鯨が捕れたと郷の浦の人気がわきたつてゐた、朝

浅海湾船乗り来れば白嶽のいはほ神さび雲群れ立つも
白嶽の山の尾の上にしろじろと巌立ち並ぶ秋陽映えつつ
洲藻のさとはやたそがれて白嶽の尾の上に夕陽暮れのこりつつ
白嶽の嶺に送られ白嶽に迎へられつつ三根につきたり
千引岩家毎にたたみこの島は人のこころも雄雄しかりけり
磯の家は家ごと門ごと海のもの鯣干したり秋の日なたに
おもしろや若人八人おのもおのも鎌持ちをどる稲刈り踊
峰の尾にましろき巌立ちならぶ白嶽山の夕陽すがしき