出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
出口王仁三郎全集 第7巻 全8巻(復刻)1999.02北海行出口王仁三郎参照文献検索
キーワード: 和歌実作
 
本文    文字数=2016

北海行
承陽殿御燈明深くまたたきて読経涼しく朝風わたる(加賀永平寺にて)
芦崎の松のなみ木の空とほく八甲田山のすがたかすめる(八甲田山)
名にし負ふ津軽の富士の岩木山津軽野に来て仰ぎ見にけり
岩木山雲立ち篭めし津軽野やあした凉しく風わたるなり
青田の面さわたる風も陸奥はあなしみじみし秋来しがごと
湯の樋の渡せるあたりあをあをと蕗の葉もえて初夏の風にほふ(北海道登別温泉)
洞爺湖をめぐる若葉の森かげにひねもすをなく山時鳥
窓近くペンとる朝を三箇山の峰ゆ吹く風そよそよとすずし
砂吹くや蒙古の野ゆく思ひして白樺の森を見さけ見つげり
山脈のやまのみねみね雲おほひ羊蹄山の今日は見えずも
思ひ出のたねとなりけり狩太の町に仰ぎし蝦夷富士ケ峰
羊蹄山峰吹く風にあふられて駒をならべし宣伝の旅
一とせの春夏秋のもろ花のいま咲く蝦夷に海越えて来ぬ
もろ木木は緑と茂りもろ草の花咲きさかる蝦夷の夏かも
巨き樹はみな伐り伐られ植えし木の若木が茂る胆振国原
落葉松のこずゑにここだも雀子の群れて囀る朝ほがらなり(本目名)
もうもうと濃霧立ちこむ中にして胆振昿野の今朝狭く見ゆ
むくつけき里人なれやおのもおのも吾が湯に入るを覗きては行く
三十年の昔は熊や猪の棲む荒野なりしと聞くが床しき
みはるかす限りは麦や馬鈴薯の畑ばかりなりニセコアン村
いたづきの一つなけれど遠の旅に疲れおぼゆる蝦夷島の秋
白樺の林しるけく秋陽はえて尾上をわたる風のあしみゆ
大空に雲むらむらとふさがりて荒れ模様なる樺太の島
二ケ月の旅をつづけて今ここに北の根室の月を見るかな