出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
スサノオの宇宙へ──出口王仁三郎の霊界物語を語る1994.02霊界物語 第五五巻~第六〇巻出口和明・ほか参照文献検索
キーワード: 霊界物語
 
本文    文字数=4621

○物語は120巻の予定だった。最初の60巻でひとまとまり。57巻から60巻の口述地が伯耆大山の麓、皆生温泉なのも意味深い。57巻から60巻は最初の部分の終幕部分である。
 59巻の序から推測すると、書かれなかった120巻の終幕部分では、八岐大蛇が伯耆の大山に追い込まれ、スサノオによって言向け和されるドラマが予想される。
○60巻では「八岐大蛇の祖神」と書かれているタクシャカ竜王が改心し、八岐大蛇退治が成就しはじめている。
○55巻序文、各行横に読むと、「明治三一年如月九日・・・・」となる。
○バラモン軍から改心した鬼春別や久米彦が唱えるお経は「観音経」である。
○55巻11章で鬼治別が唱える経文は有名な「法華経比喩品」一節まるごとである。
○57巻第1章「大山」は、スサノオの宇宙の健康な生き方や哲学と対比して、現代の思想的な病気が一覧表になっている。仏教の十二因縁の解説もここに書かれている。
○釈迦はバラモン勢力と泥沼の戦いをやってきたが、釈迦入滅後はその泥にまみれ、不幸なことに、バラモンと仏教が同一イメージになってしまった。霊界物語でも一見バラモンと仏教が同じようになってくる。
○テームス家は現在15代となっている。67巻のタラハン国のカラピン王も15代で大変動。15代というのは徳川幕府のイメージである。
○テームス家や、スマの里のバーチルの財産が里人に分けられているのは、戦後の農地改革の話とも通い、予言的だ。
○財産の分配などで、スサノオのご神業の最終段階がどんなものか想像できる。「皇道経済論」も深められる。
○56巻から始まるテルモン山もバラモン教の発祥の地である。小国別、小国姫は初版では鬼国別、鬼国姫という名前であった。
○テルモンは漢字で「照門」とされているが、「照紋」とも書けるわけで、太陽の照っている紋、日章旗や旭日旗ということになる。帝国主義日本とオーバーラップする。
 玉国別=日本、道彦(三千彦)=大本、ワックス=和吉である。
○大日本国粋会は大正8年に、関西の老侠・西村伊三朗が提唱し、内務大臣の床次竹次郎が関わっている。
○テルモン山も、政治家と連動したやくざ男のワックスによって混乱し、大本に相応するという三千彦が投獄されたり苦労し、霊獣・スマートの助けによってようやく解決に向かう。ワックスは、笞打ちされ追放されるが、その後もテルモン湖で悪さをする。公職追放されたり戦争犯罪者になった人が、みなワックスではないものの、またまた悪さをすることの予言だろうか。
○三千彦がテルモン山に来たのは、バラモン神の乞いを入れてスサノオが派遣されたからだ(57巻25章)
○41巻13章「盤古神王や自在天は天足彦、胞場姫の身魂から発生した大蛇や悪狐悪鬼の邪霊が憑依した神で、その祖先を人間に出している」
○三五教の神素盞嗚大神も、バラモンの大自在天も、ウラルの盤古神王も、神の世界では対立関係ではなくなっている。神々は至仁至愛の主神スサノオに帰一している。物語で出る各宮の奉祭神にそれを見ることができる。
○55巻から60巻の歌は、謡曲調、音頭調、舟歌、阿保陀羅経節、喇叭節、琉球節、追分、安来節調、都都逸調、60巻の「三美歌」のキリスト教賛美歌など、多彩な歌が出てくる。
○60巻のアヅモス山は「東山」と漢字が当てられ、麓に「天王の森」があり、多義的である。
 天王の森から追われた猩々は、戦争で東山から満州などの外地に派遣され拘留された人たち、三百三十三匹は瑞霊にちなんでいるから、天皇家に追われたスサノオとその眷属などと想像される。
 東山霊地に天王・スサノオが鎮座され世を統べられるときに「新生日本」となる最終イメージ。