出口王仁三郎 文献検索
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原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
大本史料集成 全3巻 | 1982.06(第1巻)、1982.09(第2巻)、1985.08(第3巻 | 争点 霊代 | 池田昭・編 | 参照文献検索 |
キーワード: 二次事件裁判 霊代 素盞嗚尊 内流と外流 |
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本文 文字数=2830
清瀬弁護人 我々は先入主がありますから、其のことを調書に……速記がありますけれども、それからですね、霊界のことも経験がないから理解しないかと思ひますが、霊代のことです、霊代です。
或る場所には、「小松林命は腹に始終居る」と云ふことを言つて居られました。
さうすると、出口さんは生涯を通じて小松林命の霊代であられるやうです。
それを訊くと、何時も其処から見れば小松林命が宿つて居られる。
併し、素盞嗚尊のことを承はると内流された其時だけが霊代のことのやうにも見える。
尊い神さんと云ふのは、或は一時的にお宿りになつた時だけ、小松林命なんどは継続的の霊代と云ふことでありませうか。其処を一つ──。
裁判長 訊いて見ませうかね、どうぢや王仁三郎。
答 小松林命は私が鎮魂を修業した結果、体中に収つて居るのです。
さうして、始終、それが耳に触はられたりして、其の霊を通じて素盞嗚尊或は国常立尊がそつと私に物をお教へになつたり、お告げになつたり、或は精霊の目を通し、耳を通して……
我々はそれを霊代と言うて居るのです。
裁判長 今、弁護人の言ふことと違ふぞ。素盞嗚尊の如きえらい方は通常憑いて居られないのか。
答 始終居られませぬ。
小松林命が媒介天人になつてお願ひするから、精霊を通して素盞嗚尊がお降りになると云ふのです。それは間接になります。
小松林命と言へば直接内流、私は間接内流と云ふ神様から来るのを──外から来たのは外流です。
裁判長 霊代と云ふのは、さう云ふ関係の霊代か。
清瀬弁護人 それが、矢張り、本件に大変関係する。
出口 霊代のことを能く判るやうにするのには、セーデン・ボルグの「天上と地獄」を読んで貰つたら書いてあると思ひます。
清瀬弁護人 関係しますのは、ちよつと予審決定だけを見ると一方的には、永続的に教祖乃至王仁三郎が天之御中主で、王仁三郎が素盞嗚尊であつて、稍々是が相反するやうな意味になる。
其の素盞嗚尊の神徳で世界が統一される、と云ふことになるから、大分誤解を生じて来る。
霊代と言つても、小松林命の精霊に依つて移つて来られる間だけが霊代ですね。
出口 さうです。
清瀬弁護人 大変重要なことですから。
裁判長 其の次は──。