出口王仁三郎 文献検索
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原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
大本史料集成 全3巻 | 1982.06(第1巻)、1982.09(第2巻)、1985.08(第3巻 | 争点 悪の頭 | 池田昭・編 | 参照文献検索 |
キーワード: 二次事件裁判 |
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本文 文字数=2618
清瀬弁護人 もう少し前に遡つて、今の「悪の頭」と云ふ御訊問に、高木と言ひましたか私も聞へなかつたのでありますが、「高木が『悪の頭』に見せるのぢやと言うて見せました」と云ふ真似を、ちよつと其処でして居られたやうですが、あのことをもう一遍──。
裁判長 確めて置きませうか。
出口 其の時は「悪の頭」に書いて見せてやらうと云ふので弥仙山の上へ持つて行きましたのは、後の出口慶太郎、四尾、山の上へは中村竹造。
中村竹造は何の方へ元伊勢へも持つて行きました。さうして、戻り掛に気狂になつてしまつた。二日月が出た。六日月は聞いたことはあるが、二日月は聞いたことがない。それから気狂になつて糞を喰ふやうになつて死んでしまうた。
又、慶太郎はそれから後睾丸が腫れて、それが因で病気になつて死んでしまつた。
矢張り、「神さんの言ふ通り度胸がなければいかぬ。命掛や」と言つて置つた位であります。さう云ふたことはあつたのであります。
裁判長 あつたからどうだつたと言ふのだ。
答 それで矢張り悪霊が斯んなことをやつた。
悪霊を改心せいと云ふことの為に見せに行つた山へ……。
裁判長 悪霊を。
清瀬弁護人 悪霊にでせう。
出口 悪霊に見せたのです、悪霊に見せるやうに持つて行つた、戻りに矢張り気狂になつたり、病気になつた。
清瀬弁護人 筆先ですか。
出口 筆先です。教祖が書いたのを皆持つて行つたのです。
それは、誰も恐がつてよう行かなかつたのです。
清瀬弁護人 此処の「今の番頭のふなく腰ではとてもこはがつて、こんなものを見せてやるだけの度胸はありは致すまい」と云ふのが、それの所ですね。
出口 大本の番頭なんです。
裁判長 それから……そのことは判りました。
清瀬弁護人 そのことと合して「悪に見せる」と云ふことが意味が通ずるのであります。
清瀬弁護人 それから。
出口 於与岐の弥仙山にも吉崎仙人と云ふのが居りまして、それも矢張り枝に掛けまして、「天に見せて天魔に知らして改心さす」と言つて書いて居りました、それと同じことをやつたのです。