出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
大本史料集成 全3巻1982.06(第1巻)、1982.09(第2巻)、1985.08(第3巻争点 昭和十年四月一日の瑞祥新聞池田昭・編参照文献検索
キーワード: 二次事件裁判 不敬罪 守護神 
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本文    文字数=2711

問 それから矢張り十年の四月一日の瑞祥新聞の発行に当りて六頁及八頁に斯う云ふことが書いてある。
 日本も余り外国の真似を致して、全部外国の性来に成りて了うて居るので、上の守護神と人民に一日も早く改心致せと申しても改心致すやうな優しい守護神がないから、神はもう一切に致すより仕様がないぞよ。
と書いてあります、それから又、其の次に行つて、
 邪鬼は世界を自由自在に荒廻りて斯世を乱さうと掛りて居るから、八頭八尾大蛇は露国の土地に育ちて、唐天竺までも混ぜ返し、其国の王の身魂を使うて色々と体主霊従の仕組を致して、終には、其国の王まで苦しめて世に落し、露国と独逸の王を亦道具に使うて同じく其王を苦しめて世に落し、悪魔は蔭から舌を出してまだ飽き足らいで、大海を越え更に仕組を致して最後には日の本へ渡りて来る、悪経綸を致して居るが、道具に使はれる肉体は真に気の毒なものであるぞよ、今に神国に手を出したら……
 そこで言ふ所の、「上の守護神」と云ふことが書いてあるが、是はどなたをお指ししたのですか。
答 是はどなたでもありませぬ。其の時に「上」に立つて居る役人に対しての意味です。
問 前の方は。
答 ちよつと忘れてしまうた。
問 「日本も余り外国の真似をして……上の守護神と人民に一日も早く改心致せと」と云ふのは──。
答 日本は、詰り、言うたら余り西洋の文物を日本へ吸収するのが急速な為に、日本の精神を忘れてしまうて、今迄は外国の精神ばかり、外国の主義ばかりをやつて居つたから、それで日本の「上の守護神」──為政者に対して、日本の本当の神国たることを示してやらなければいかぬ、と云ふ意味なんです。
問 「上の守護神」と云ふのは。
答 為政者です。
問 為政者とは──。
答 政治を為す人であります。「上の守護神」と云ふのは為政者の意味であります。
問 それから後の「道具に使はれる肉体」と云ふのは。
答 誰ぢやと云ふことは決つて居りませぬ。其の時其の時に使はれるのだから……
 其の思想に感染した者が使はれる。悪い思想に感染したものが使はれる。日本精神をしつかり握つて居らぬと云ふと皆使はれてしまふ。