出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
大本史料集成 全3巻1982.06(第1巻)、1982.09(第2巻)、1985.08(第3巻争点 霊界物語の第六十巻の「悪の頭」池田昭・編参照文献検索
キーワード: 二次事件裁判 不敬罪 ユダヤ
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本文    文字数=4762

問 昭和七年六月三十日、霊界物語の第六十巻の再版を発行するに当つて、其の四百二十七頁以下に、
 天の岩戸開が段々と近寄りたから、是までのやうな事には行かぬから、一か八かと云ふ事を悪の頭に書いて見せて置くが良いぞよ、今の番頭のふな/\腰では兎ても恐がりてこんな事を書いて見せてやるだけの度胸はありはすまいなれど、神の申すやうに致したら間違は無いぞよ、一の番頭の守護神が改信が出来たら、肉体に胴が据わるなれど、到底六ケ敷いから、今に番頭が取替へられるぞよ、もう悪の頭の年の明であるから悪い頭から取払ひに致すぞよ。
と云ふ文句を掲載して発売したことは違ひないな。
 此処に問題になつて居る「悪の頭」と云ふのは誰を指すのか。
答 詰り、矢張り、霊界にある所の霊界の「悪の頭」を言ふたのです。
問 霊界の「悪の頭」か──悉くがか。
答 是が、仏教で言へば、阿修羅王とか、大黒天とか、天魔波旬とか、四魔波旬とかは「悪の頭」です。
 それから、又、外国の方で言へばクレノス・ゴロス、是は「悪の頭」で、日本で言へば八十禍津神などは是は「悪の頭」であります、総ての宗教には善の神の頭もあれば悪の神の頭もある。
 悪の神の頭が色々のものに移つては、さうしては左右して世の中を紊す。それで是は極く前のことでありますが、三十四、五年頃に「悪の頭」に見せて置かなければならぬと云ふので、教祖が筆先に書きますと、それを中村竹造やとか、四方藤太郎やと云ふ連中が弥仙山の上へ持つて行つたりして、書いてある筆先を拡げてさう云ふことをやつた。
問 「悪の頭」と云ふのはさう云ふ意味ですね。
答 さう云ふ意味です。
問 それで同一文章の中に……
 出口の午前の注意に依つて読んで見たが、「悪神の頭目」とか、「極悪の頭」とか「悪の霊」と云ふものがあるが、是はどう云ふ意味だ。
答 是は詰り、猶太の悪神の大将と云ふやうなものとか、或は悪神の霊と言つたり……。
問 之に書いてあることは判つて居りますか。
 今書いてある所が判つて居りますか。
(此の時筆先を示す)
答 目が悪くてとても斯んなものは見えない。
 ちよつと眼鏡を掛けまして……
 是は直の筆先です。
問 さうすると、是は本件に於て問題になつて居る「悪の頭」とか、「悪神の頭目」とか書いてあるのと同じ意味か。
答 同じ意味です、書き方が違ふだけです。
問 同じ文句でも同じ字句でも、場所に依つては別に取るやうなことはないか。
答 私は、同じこつちやと思うて居ります。
 詰り、其の時の具合で言うたのだから──。
footnote
阿修羅 修羅ともいう。梵語アスラの音写。もとは古代インドの神の一族で、八部衆の一つ。戦争好きで修羅場の語源となった
大黒天  〔梵 Mahākāla 摩訶迦羅と音訳〕
(1)〔仏〕 三宝を守護し戦闘をつかさどった神。普通三面六臂逆髪青黒の忿怒相につくる。中国・日本では食物の神として寺などの厨房にまつられた。大黒神。
(2)七福神の一。狩衣に似た服を着て大黒頭巾をかぶり、左肩に大袋を背負い、右手に打ち手の小槌(こづち)を持ち、米俵の上に座る像につくる。日本では大国主神(おおくにぬしのみこと)と習合し、福徳の神として民間の信仰を集める。
天魔波旬 天魔は天子魔(てんしま)ともいい、仏法を妨げる魔のことで、四魔(しま)のひとつ。波旬は梵語パーピーヤスの音写で人の生命や善を断つ悪魔をいう。作品中では雑魚だが、もともとは欲界第六天の魔王である。
四魔 しま 〔仏〕 人々を悩ませ、仏道修行を妨げる四種類のもの。人間のもつ執着や欲望である煩悩(ぼんのう)魔、苦しみを生じさせる陰魔(おんま)(五陰魔・五蘊魔(ごうんま))、死そのものの死魔、人々が正しい道に進むことを妨げる他化自在天魔(天魔波旬)をいう。
クレノス・ゴロス ギリシア神話の神。