出口王仁三郎 文献検索
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原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
大本史料集成 全3巻 | 1982.06(第1巻)、1982.09(第2巻)、1985.08(第3巻 | 進行 王仁三郎の体調 | 池田昭・編 | 参照文献検索 |
キーワード: 二次事件裁判 |
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本文 文字数=2354
昭和十三年八月十三日(土曜日)
京都地方裁判所
午前九時十分開廷
裁判長 全部立つて。
前回に引続いて続行します。
坐つて……。
前田弁護人 裁判長、前回の御審理の際に出口は、大本の教義と云ふものはどう云ふものかと云ふと、「大本の教義と云ふものは祝詞に依つて尽きて居るのだ」と、斯う云ふことを申上げました。
それで、甚だ是はなんですが、是は御参考の為に裁判所に一つ、どうぞ書記の方にも一つ(と謄写物を渡しながら)之を読んで下さい。
裁判長 結構ですね。祝詞……。
出口 裁判長閣下にちよつと申上げます。言訳でもなんでもございまへぬが、私去年の一月から、非常に此の、血圧が高うなりまして、御医者様が、始終のぼせますので、未だに入浴を許して下さりまへぬ。さうして、運動も許されて居りまへぬ。
それで、頭は別に悪いことはないのですけれども、少し長うなりますと、ふつとして判らなくなります。
ちよつと休みますと、又、治つて来ます。
昨日も、御問と齟齬したことやら、御答すべきことでないことを答へたり、御答へすべき所を御答へ申上げないやうに思ひますけれども、是はどうぞ、終ひの日で宜しうございますから、頭が良くなつた日に、もう一遍ちよつとをかしい所がありましたら、訊いて下さりませ。
問 をかしい所があつたらね。
答 私の答と矛盾して居る所が、御訊と違ふことを言つた所があるかも判りまへぬから、私もちよつと言はして戴きたいことがあるのでございますから……。
問 是から言ふ機会は幾らもありますから、最終にもありますし、検事の意見に対してもありますし、それから終結する場合にも訊く機会はありますから……。
答 そんなら、又後で……。
問 心配ないですよ。
幾らでも機会は与へます。言落したことのないやうに十二分に訊くから……。
答 左様でございますか。