出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
大本史料集成 全3巻1982.06(第1巻)、1982.09(第2巻)、1985.08(第3巻争点 昭和青年会池田昭・編参照文献検索
キーワード: 二次事件裁判 昭和神聖会 ポナペ島
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清瀬弁護人 大本の外廓団体なることはそれで宜いのでありますが、この中には第七の昭和青年会の記事が……。
裁判長 それはまあ、訊かなければならぬが、目的の……。
清瀬弁護人 「決死隊が出来たり、平生より旅費を持つて居つた」と云ふやうなことなどがずつと書いてありますが、之などが認められたやうなことになりますと、此処では判りますけれども、「其の機会を利用して、みろく神政を成就しやうと思ひます」と云ふのは、之は前のみろく神政成就……。
裁判長 昭和青年会のことが……。
答 そんな細かいことが書いてありますか。それは、ちよつと申上げなければならぬことがあります。
 昭和青年会のことが其処に書いてありますか。
問 それは青年会のことを言ふて居ることも覚えて居りますか。
答 大抵覚えて居ります。
 其の日光部とか月光部とか分けてありませう、それは信者会員には言ふて居りませぬけれども、之は「一つ時に招集する」とか何とか云ふことを言ふて居るけれども、之は私が南洋のポナペ島に四百町歩程認可を受けて土地を政府から買ふことになり、又百町歩程は既に買つてあるのです、其処に南洋を拓く為に、私は蒙古を開くとか、満洲を拓くとか云ふことは寒うて迚も苦労が多くして益が少い。
 南洋やつたら、非常に都合が良い、と云ふので、私は其の準備をやる為にさう云ふ青年会を拵へて居つたのです。
問 それでは、此処迄を訊いて置きませう、昭和青年会はだね、「会員は皇道の本義、人類愛善の大精神に基き──誓ふ」とありましたね。
 それから、一番後に、「昭和青年会の目的は、同会の目的は大本と同一であります」と、之迄にして置きませうね。
 其処迄、それから組織訓練とか旗のこととか動員令のことやら色々書いてありますが、この点はどうですか。
答 私は動員令と云ふても兵隊を動かす意味でも何でもない。今日の国民の精神総動員と云ふやうな意味も、私は含んで居つて、皆一緒こたになる──神の命令に依つて、さうして開墾事業なり総ての事業に尽す、と云ふ意味を私は言ふて居るのです。さう感じて居るのです。
 それで、其の動員と云ふたつて、兵隊ばかりの動員ぢやありまへぬ。けれども、京都府では動員と云ふことを何して、「お前は之から謀叛を起して青年隊を使ふて戦をするのやらう」と言ひましたが、そんなことは違ひます。
問 さう言ふことにして置きませうね。それ迄は宜いでせうね。
 之はもう判つて居ると。
答 はあ。