出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
大本史料集成 全3巻1982.06(第1巻)、1982.09(第2巻)、1985.08(第3巻歴史 更始会(1)池田昭・編参照文献検索
キーワード: 二次事件裁判 更始会
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本文    文字数=2984

問 是等はどう云ふものかね。
 どう云ふものかね、更始会と云ふのは。
答 更始会と云ふものは大正十三年の甲子の年で、甲子と云ふのは「こうし」と読みます。更始と云ふことと音が相通ずるから、更に始めると云ふ意味で更始会と書いたのです。
 それで、私が満洲……満洲ぢやない蒙古のウランバートルの活仏に用があつて会ひに行く為に、道を弘める為に……其の時にあの更始会と云ふものを始めて、さうして此の向ふへ甲子の年に行きましたので更始会としたのであります。
 其の時に金を幾らか出して呉れた人を更始会員としたのであります。それが始まりであります。
 それから、其の後に大本を助ける為に金を出して呉れる人を更始会員と云ふことになつたのであります。
問 それでね、大本の瑞祥会、天声社、其の他先に述べた所の各種の大本団体の本質はどう云ふ本質か。並に、大本との関係に付てはですね、被告人に対する予審訊問調書の四十七回の二問答に於て詳しく書いて居る。
 此の通りに訊いて置いて宜しいかな。
答 ちよつと一遍見せて下さい、判りまへぬから。
 大抵間違ひないと思ひますけれども。
問 間違ひないだらうと思つて居りますがね。
(此時裁判長は被告人に対し右記録を示す)
答 書物に依つて書いたのなら、違ひありまへぬ。
問 書物に依つたか何かそいつは判らぬ。ずつと皆書いてありますがね。更始会も総て……四十七回になつて居ませう。
答 さうです、瑞祥会も大本も同じものです。
問 瑞祥会はどう云ふものか、更始会はどう云ふものか、天声社はどう云ふものか皆書いてあるね、エスペラント普及会、人類愛善会……。
答 之は私がしやべつたことかいな……。
問 之はまあ間違ひないと思ひますがね、念の為に……。
答 はつきり見へませぬけれども、此の会の目的は私大抵其の時の更始会やとかなんとかの本を見せて貰ふて言ふたと思ひますから、それに違ひないと思ひます。
問 それでは大本の関係も宜いかね、同じか。
答 同じです。
問 之は外廓団体だと、之は宜しいか。
答 同じことです、宜いと思ひます。
問 まあ考へて見て訂正する点があつたら訂正しても構はぬよ。
答 読むのが迚も……併し大本と其の外の会とはちよつとも変つてやしまへぬわ。
 それの為の、大本を拡める為に色々と変つて居るのですから、趣意が違ふて居りやしまへぬ。