出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
大本史料集成 全3巻1982.06(第1巻)、1982.09(第2巻)、1985.08(第3巻争点 大本は宗教団体か池田昭・編参照文献検索
キーワード: 二次事件裁判 宗教団体
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本文    文字数=2881

問 瑞祥新聞に書いてあると云ふのだよ。
 而して……能く聴きなさいよ、「大本は所謂宗教ではない、大本は真に活用をする団体である。神意を実行する団体である。神の教を教へる団体である。単に教を布いて人に所謂信仰心を起させる所のものではない。実用、活用する団体に変つた。」
 趣旨が変つたのぢやないか。
答 それは誰か人の意見ですわ。
問 「今迄のやうな、善男善女を集めて説教するやうなものぢやない、神の意思を実行する団体。」
答 ははあ。
問 ははあぢやない。此処に出て居る。
答 ちよつと見せて下さい。
問 二段目に大きく、「大本は宗教団体ぢやない」と書いてある。
(此時、裁判長は被告人に証拠品を示す)
答 詰り、之は、大本は公認した宗教ではない。
 詰り、今の所は、神意を実行すると云ふのですけれども、矢張り之は神の道を弘めてやると云ふのですから、矢張り之は宗教です。
 之は、表面の宗教ぢやなくても、宗教的の皇道を説いて居るのです。
 誰が書いたのか知りまへぬけれども……。
問 北村隆三が書いた……。
答 之は北村隆三の考へでさう云ふ風に書いたのです。
問 ……ではあるが、大本の考へでせう。北村が書いたのは大本の考へでせう。
 ちやんと予審に出て居る。三十六回の三問答で、「私等は最早や、外形的の教説や組織に依つて惑はされない」……。
答 そんなことは私は申しまへぬ。
問 申さぬと言ふけれども書いてある。そんなものは掃き出す程どこにでもある。
 「併し、真の力の神が出現して居るところは世界中我が大本の外にない。だから大本は今迄のやうに善男善女を集めて単に教を説くだけの宗教ではなくして、積極的に世界を立替立直す団体なのである」と……。
答 今迄の宗教のやうに、と云ふ意味でせう。それでなければ、善男善女を集めて金を取つたりしては居りまへぬもの。
 今迄の各宗教のやうに善男善女を集めるのぢやない。唯惟神の道を説く、日本の本当の惟神の道を説く団体である、実行する団体である、と斯う云ふ意味を言ふたんでせう。
 それは、総て大本のものは今迄の既成宗教のやうな、なまぐさ坊主のやうな宗教と同じやうに同視されることは非常に嫌ふて居りますから、それで勢ひさう云ふことを書いたと思ひます。
 私は……。