出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
大本史料集成 全3巻1982.06(第1巻)、1982.09(第2巻)、1985.08(第3巻争点 大国主命と天照大神の武力使用の意味池田昭・編参照文献検索
キーワード: 二次事件裁判 大国主命 武力について 霊主体従 体主霊従 天照大御神
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本文    文字数=2523

問 親任官、奏任官もありますと云ふ訳だな、全部書いて置きませう……最後の、「日本は素盞嗚尊の御子孫にして、国津神なる大国主命が、武力を以て統治し居られたけれども、」──是はなんかはつきりしませぬか。
答 それは詰り最前申したやうに、大国主神に権利のない癖に、……素盞嗚尊の権利がなくなつて居るのに、大国主命は息子やと言つて、武力を以つてやつて居つた。是は体主霊従です。
 葦原の中津国は……天孫は霊主体従であり、こつちは体主霊従です、刀を以て振ひ廻して居つた。
問 是は此の通りで宜いのだな。
答 さうです。
問 「豊葦原の瑞穂国は、大国主命が武力を以て云々」と、書いてあつたのだから、其処を取つて書いたのでありませう。
 それから、「天照大神は、天孫御降臨に際して、天使を三回迄派遣せられ、遂に武力を以て云々」とありますが、是はどうだ。
答 さつき申上げました通り、已むを得ず武力を用ひたのです。
 今日の日支事変の如く、日本は戦さする積りぢやないが、蒋介石が聞かないから──それと同じ事です、天孫が武力を以てやられたのも──。
問 「大国主命は力尽きて云々」と云ふことはどうです。
答 是は、云ふたら、出雲の国に根拠を構へて──其の時分には、日本と云つては居なかつたのですが、神武天皇様迄は日本と云ふものはなかつたのです。
 それは現代の日本の意味を言ふたのです。
 其の日本を統治されると云ふことは、現代の……今の日本の中の西部の方面をやつて居つたのです。統治権を天祖に奉還したと云ふことは、お返ししたと云ふことです。
問 それから、「其の後の日本及び世界を統治せられる為めに行かれた」──是はどうぢや。
 其の後は、是は否認するのだな、其の後はどうなつたと云ふのだ。
答 其の後は今日迄の状態、世界の状態であります。
 世界がまだ我が天皇の統治下になつて居らぬ。
 是は優勝劣敗、弱肉強食ばかりです、我れ好しばかりです、それで弱肉強食の現世となつて居るのです。