出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
大本史料集成 全3巻1982.06(第1巻)、1982.09(第2巻)、1985.08(第3巻争点 太古の因縁池田昭・編参照文献検索
キーワード: 二次事件裁判 盤古大神 瓊々杵尊 国常立尊 大国常立尊
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本文    文字数=2948

問 それから先の、太古の因縁は……今のは判つたが、太古の因縁はどうだ、艮、坤に押し篭められたと云ふ……。
(此の時証拠を示す)
 詰り、「国常立尊は、現界の主権者になるのだ」と書いてある。太古の因縁にさう書いた部分があるから──全体としてはどうか知らぬが──さう云ふ文字があるから、それは国常立尊は霊界でなしに現界を……現界の主権者になるのぢやないか。
答 それは書いてあつても、さうぢやございませぬ。
問 霊界の情勢の分はどうだ。「此の神界、現界の立替を委任し給ふた」と書いてあるな。
答 はい、さうです。
問 現界と神界と区別してあるね。
答 さうです、教を布いて行けば、神界の八百万の神もそれに従ひ、又、現界の人間の心もすつくり改良されて、さうして総てのことを替へて来るのが、立替です。
 現界と云ふのは人間です。
 神界には粟三石の神が、延喜式にはあるとあります。
問 さう云ふ意味か。
答 はい。
問 是は極力主張することだが、供述の説明として、二十五回の一問答によると、「是は矢張り現界のことを説いて居るのだ」と云ふやうなことを──説いて居るのだと云ふ趣旨のこともあるやうだね。予審に依ると──。
答 何と云ふて居りますか、覚えて居りまへぬが……。
問 さう云ふやうに書いて居るやうだが。
答 併し自分等は宗教家であつて、宗教を本とし、宗教を土台として居るのですから、申すことは総て政治家の云ふのとは違ふ。
 政治家の言ふやうに、現界のことを言ふのぢやありませぬ。現界と云ふても、現界の人の精神界のことを言ふのだから──。
問 判つて居るよ、それから次に、「盤古大神即ち瓊々杵尊」と云ふことは、さうぢやないと云ふことに対して、ちよつと訊ねたいのだが。
答 はい。
問 国常立尊、豊雲野尊の隠退再現に関する、大本の根本理論と云ふものは、宜いかい……神界霊界のことに仮託して、地上現界に於けることを説いたものであつて、盤古大神と云ふことは、盤古大神の名前を雑りて、瓊々杵尊を説いたのではありますまいか。
答 そんなことはありませぬ。
問 仮託して言ふて──瓊々杵尊の名前を言ふたのぢやありませぬか。
答 それはありませぬ、それから瓊々杵尊さんのことを書いてありませぬ。唯神代史の評論として、一所申しただけです。
 それより外に何もありませぬ。