出口王仁三郎 文献検索
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原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
大本史料集成 全3巻 | 1982.06(第1巻)、1982.09(第2巻)、1985.08(第3巻 | 争点 金輪王 | 池田昭・編 | 参照文献検索 |
キーワード: 二次事件裁判 金輪王 |
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本文 文字数=2211
問 金輪王と云ふことは、是は……。
答 金神が治めると云ふことです。
問 予審に書いてあることは矛盾するから訊かなければならぬ。
弁解を訊かなければならぬことがあるから訊くが、五十三回の五問答に於て、「昭和十年の十月初め頃、瑞祥閣に於て、東尾と桜井重雄に対して、自分が金輪王となつて世界を統治する者であると云ふことを話したことがあるやうに思ひます」と云ふやうに……。
答 「言うたやろ」と仰しやるから、さう言はなければ、どう言ふたつてあかしまへぬが……。
(此の時、証拠を示す)
問 此の金輪王と云ふ額は……。
答 是は龍田と云ふ人が書いて来たのです。筆先に金輪王と云ふことが書いてあるから書いて来たのでせう。
此の人は米一粒に百人一首の歌を書く人です。
問 もう一つだけ……沢山ありますが、天之巻の二百十三頁の「誰にも解らん大望な言ふに言はれず、説くに説かれん水火の経綸であるから」とあるが、是はどうだ。
答 「説くに説かれん」と云ふことは、言葉で書けない、意味が言はれない、意味が余り深くて人間の言葉で現す言葉がないと云ふ所が多い。それを大袈裟に書いたのです。
火水と云ふのは、生きて居ると云ふことですから、総て世の中は火と水で出来て居ると云ふことです。
問 難しくて言はれぬと、斯う云ふのですね。
答 まあ、言うたら、坊主の頭みたいなものです。
問 それで、今、矛盾せぬかと云ふて訊ねたことも、是も違ひますと云ふ訳だな。
第十四回の一問答で本職が訊ねたやうなことを答へて居るね。
答 どう云ふことを……。
問 「日本の君主になるのが大本の目的である」と云ふことが書いてあるやうだが。
答 そんなことは申しまへぬ。勝手にそんなことばかり言はれたのです。