出口王仁三郎 文献検索

リンク用URL http://uro.sblog.jp/kensaku/genshow.php?CD=12577&T1=&T2=&T3=&T4=&T5=&T6=&T7=&T8=

原著名出版年月表題作者その他
大本史料集成 全3巻1982.06(第1巻)、1982.09(第2巻)、1985.08(第3巻神聖会日誌昭和9年7月池田昭・編参照文献検索
キーワード: 昭和神聖会
備考: 史料集成Ⅱ
 
本文    文字数=18999

昭和神聖会日誌
昭和九年七月六日
出口聖師より横浜の関東別院に於て昭和神聖会創立に関する決意を内示され、主義、綱領、会則等の起草に着手。大国以都雄、深町霊陽、国分義一、内海健郎、岡本霊祥、速志英春の諸氏関東別院に伺ひ創立準備委員会開催手配の命を受く。創立事務所を東京市京橋区銀座六丁目交詢社ビル五階五号室に置く。
七月八日
東京市日本橋区『常盤』に於て神聖会結成につき左の諸氏参会。
出口聖師、出口宇知麿、大国以都雄、深町霊陽、御田村竜吉、米倉嘉兵衛、米倉範治、河津雄、富沢効、内海健郎、岡本霊祥、志賀和多利、上倉三之助、広瀬義邦、山中常資、楠田敏郎、筧清澄、田口清吉、神守、東島威之吉、岡田茂吉、木村瑞枝、植芝守高、土井大靖、細田瑞穂、高川宅次、萩原敏明、市毛五郎、森良仁、伊東周治、国分義一、速志英春の諸氏(卅三名)。
大国氏の経過報告ありて後出口聖師より挨拶あり、声明、主義、綱領起草審議委員左記の通り指名さる。
出口宇知麿、御田村竜吉、米倉嘉兵衛、東島威之吉、富沢効、土井大靖、河津雄、江口宏、大国以都雄の諸氏。次で出口聖師より宇知麿氏に代理を命ぜられ左の如く改めて準催委員を指名され其他の参会者を悉く準備員と定めらる。
準備委員長御田村竜吉、副委員長米倉嘉兵衛、専任委員大国以都雄、委員河津雄、深町霊陽、国分義一、内海健郎、富沢効
出口聖師一旦関東別院に立ち寄られ即夜御出発亀岡に帰らる。
七月九日
神聖会事務所に於て創立準備委員金を開催、参集者、出口宇知麿、御田村竜吉、米倉嘉兵衛、大国以都雄、河津雄、富沢効、深町霊陽、内海健郎、岡本霊祥、国分義一の諸氏。
座長出口宇知麿氏にて協議事項左の如し一、当分思想団体として進むこと一、賛同者勧誘のこと其他
発会式準備の手配常詰係員左の通り決す金計萩原敏明、出版岡本霊祥、庶務丹羽野直久、外事速志英春。
七月十日
準備につき協議。声明、主義、綱領等印刷物出来す。
七月十一日
準備委員会開催、次で準備員一勢に活動を開始す。
七月十二日
発会式に対する諸準備の手配を進む。
河津氏箱根に内田良平氏を訪問。
七月十三日
準備委員会開催。一、発会式は七月二十二日(日曜日)午前十時より挙行のこと一、祝電を全国より集めること一、発会式には東京、埼玉、神奈川、茨城、栃木、群馬、福島、長野、山梨、静岡の諸府県より会員を参列せしむること一、左の十ケ所に地方本部設置の準備をなすこと。静岡、名古屋、京都、大阪、岡山、鳥取、熊本、松山、金沢、仙台、以上。一、右地方より左の代表者を発会式に招集すること。(静岡)田中万太郎、根上信(名古屋)桜井信太郎、高柳正一(京都)竹山祥三朗、中村良春(大阪)古市宣三、猪原良愛、篠原国彦(岡山)森国幹造、藤原義雄、木下愛隣(鳥取)稲村寿一郎、石丸順太郎(熊本)久富三六、山県猛彦(松山)木村次之助、村瀬武男(金沢)嵯峨六合美、土井三郎(仙台)村松久義、大槻貞一郎の諸氏以上。ー、発会式当日の招待範囲一、発会式次第一、其の他
七月十四日
出口聖師上京速志宅に入る。準備委員会召集左の諸事項決定。一、思想団体として進出決定一、発会直後の地方準備工作一、入会金壱円とす一、開会式は廿二日とす一、大臣其他の祝辞を受くること一、発会式に対する対外工作一、会章の制定一、発開式参列者は男女を問はざること、地方発会式又同じ一、其の他
七月十五日
発会式準備に忙殺。
七月十六日
発会式会場は九段下軍人会館に決定。
栗原白嶺氏上京、運動に着手、発会式に関して大国氏警視庁及び憲兵隊へ出向、新聞社、思想団体へ挨拶状を発送す。
七月十七日
発会式当日の接待係を定む。京橋築地警察署高等係部長長池耕平氏来訪、更に警視総監官房高等課早阪善六氏来訪発会式挙行に関して新聞関係者会合の結果東京放送局編輯ニユースとして放送せしむること市内全部の新聞紙上に記事発表のこと。
七月十八日
黒竜会葛生能久氏来訪、発会式の司会者は大国以都雄氏に決定、補助国分、高川両氏。
七月十九日
発会式当日は賛同者、一般会員には弁当を呈すること。地方代表には旅舎を用意すること等決定、松岡洋右氏代表と宇知麿、大国両氏築地にて会見。
七月廿日
準備委員会開催、準備につき種々協議、国分氏愛国団体へ挨拶の為め歴訪。
七月廿一日
地方代表、団体参会者等続々着京、出口聖師午後六時頃関東別院より出京速志邸に入る、発会式準備既に全く成る。
七月廿二日
記念すべき昭和神聖会創立発会の当日である、発会式前軍人会館の一室に於て約一時間半に亘り地方代表者会議を開催、早朝より参会者続々軍人会館に参集、やがて定刻に至れば満場立錐の余地なし、参会定員を遙に超え三千名。
午前十時開会
発会式次第左の通り一、国歌合唱一、宮城遥拝一、開会の辞(司会者大国以都雄氏)一、主義、綱領朗読(進行係広瀬義邦氏)一、宣言発表(出口宇知麿氏)一、出口統管挨拶一、内務大臣、頭山満翁、安藤紀三郎中将外九名士祝辞講演及祝辞朗読一、天皇陛下万歳三唱(等々力中将発唱)昭和神聖会万歳三唱(以上)一、閉会
引続き祝賀の饗宴ありて散会、後統管引率の下に主なる委員及地方代表は明治神官に参拝して奏上並に祈願をなす。
更に統管に随ひ築地常磐に集会、統管に祝賀の意を表し、統管より改めて左の如く総本部委員を定めらる。
統管代理出口宇知麿、総本部委員御田村竜吉、米倉嘉兵衛、富沢効、河津雄、内海健郎、萩原敏明、岡本霊祥、国分義一、深町霊陽、大国以都雄(従来の事務係員は其まゝ)
七月廿三日
地方本部結成の準備に着手。発会式に関しての礼状各名士に発送す。
宇知麿、大国両氏各方面へ挨拶に廻る。石塚氏来訪、航空事業に関する相談あり。
七月廿四日
関東地方本部設立につき会合あり。
七月廿五日
来訪者、憲兵司令部岩川清士、大正赤心団青年部長内藤吉蔵、日本精神協会中島菊光、高橋雄治(大日本皇道大要著者)下村仏次郎の諸氏、統管関東別院に滞在中。
七月廿七日
航空問題にて国分氏鉄道協会を訪問、上倉氏、石田氏と協議す。
七月廿九日
午後一時より協議会開催、各部の所管事項其の他につき協議す、総本部常務委員左の如く決定。
常務委員御田村竜吉、米倉嘉兵衛、大国以都雄、河津雄、国分義一。
七月卅日
常務委員会及び委員会開催、各部の事務分掌其の他につき協議係員を新たに決定す。帝国新聞社よりの照会により海軍々縮条約即時廃棄に対し本会の態度を明示す。
七月卅一日
国防部の関係者を召集し、上倉氏より国策研究会提示の航空事業に関する経過を聞く。
宇知麿氏関東別院に統管を訪ふ。
総本部を横浜市滝ノ上に置くことに決定、神聖功労章作成の内命あり。
  指令
指令第一号(各地方本部宛)
  昭和九年十一月三日附一、神聖運動大遊説の件イ、神聖運動を全国に徹底せしめ、併せて本会支部結成、入会並に賛同勧誘の運動を一層促進せしむるため全国各市町村に於て講演座談会等を開催することロ、遊説に就きては「統管随筆」「皇道維新と経綸」「神聖十一月号」等を指導の基本とすハ、講師は地方本部に於て適宜之を嘱託する事ニ、右遊説に要する経費は総て地方の負担とすホ、特に重要なる地方には総本部より講師出張することあるべし
此場合に於ける出張旅費は総本部之を負担し其他の経費は地方の負担とす二、愛善陸稲栽培奨励の件
農村更生の一方法として昭和神聖会の名により愛善陸稲栽培の奨励をなすこと三、「神聖」及「人類愛善新聞」大拡張の件
神聖運動躍進のため、重要なる使命を有する「神聖」及「人類愛善新聞」の倍増大拡張に邁進すること四、皇道宣揚展覧会開催の件
皇道宣揚展覧会を全国各地に於て開催すること
右諸運動は昭和青年会、昭和坤生会の主会及聯合金と連絡の上協力活動をなすこと
  以上
  通達神通第一号より神通第六号まで省略神通第七号昭和九年十一月三十日附一、入会申込書及賛同書に関する件
会員及賛同者の獲得は各支部毎に発会式後六ケ月を以て一期間とするも入会申込書及賛同書の取扱ひに就きては左記の通り被致度侯イ、各支部に於ては一ケ月毎に入会申込書及賛同書を地方本部に送達すると同時に右入会申込者及賛同者名簿を作成し之を支部に保管することロ、地方本部は支部より送達されたる入会申込書及賛同書を一ケ月毎に取纏め之を統管部及総本部に報告すること(但し報告用紙は総本部に申込むこと)以上神通第八号昭和九年十一月二十五日右記項通達書につき夫々支部並に関係者に至急伝達相成候也一、発会式に関する注意の件イ、発会式に於ける宣言朗読者、緊急動議提案者及進行係は統管随行者に於て担任す、司会者及其他は地方委員に於て担任することロ、発会式に際して使用する菊花は単弁のものは之を遠慮し凡て多弁の盛り上りたるものとすることハ、発会式並に講演会に於て外部より臨席さるる来賓及講師其他参会者等に対しては充分の誠意と礼節を尽し外部の心証を傷けざる様万事に注意され度し二、統管部警備の件
統管を迎へたる場合の統管部警備に就きては随行者(大国氏)の指揮を受くること三、其他
地方本部より統管部に送達すべき入会申込書、賛同書並に入会者、賛同者数の報告は左記宛のこと京都府亀岡町天恩郷昭和神聖会統管部事務所以上神通第九号昭和九年十一月二十七日附十一月十三日付指令(第一号)に基き左記方法に依り全国各市区郡毎に一支部(総計七百四十八支部)設置並に会員百万、賛同者壱千万獲得の二大目標の下に之が実現達成を期することとす、依て貴管下各支部並に会員全般に之を周知せしめ、之が実現に最善の努力するやう手配相成度侯支部設置の件
支部は全国各市区郡毎に一支部設置を目標とし、左の三期に分ちてその実現を期するものとす
第一期前期 昭和十年二月四日(節分)まで皇道大本分所支部ニケ所以上ある全国府県の各市区郡毎に一支部を設置す(支部数二百七十五)
第一期後期 昭和十年四月四日(大祭)まで皇道大本分所支部一ケ所以上ある全国各市区郡毎に一支部を設置す、台湾朝鮮を除き北海地方本部は皇道大本各聯合会を以て一区域と見倣す(支部数五百四十五)第二期 昭和十年七月二十二日(創立一周年記念日)まで全国各市区郡毎に一支部を設置(支部数七百四十八)台湾、朝鮮を除く会員、賛同者勧誘の件会員、賛同者を極力勧誘に努むること地方本部別要望数左の如しイ、第一期会員五十万、賛同者五百万、昭和十年四月四日まで京都 六七、〇〇〇大阪 六三、〇〇〇紀州 一〇、〇〇〇岡山 一七、〇〇〇広島 一二、〇〇〇島根 二五、〇〇〇鳥取 一五、〇〇〇名古屋 一六、〇〇〇静岡 二〇、〇〇〇甲信 五、〇〇〇新潟 五、〇〇〇北陸 一八、〇〇〇東京 九五、〇〇〇東北 二〇、〇〇〇山形 一〇、〇〇〇奥羽 四、〇〇〇四国 一〇、〇〇〇北九州 一六、〇〇〇九州 二三、〇〇〇北海 二〇、〇〇〇台湾 一五、〇〇〇朝鮮 七、〇〇〇満洲 七、〇〇〇計五〇〇、〇〇〇賛同者の数は会員の十倍とすロ、第二期会員百万、賛同者一千万、昭和十年七月二十二日まで会員、賛同者の数は第一期の二倍なり全国大遊説の件前記二大目標実現の為左記方法に依り全国大遊説を実施す一、時期第一期 自昭和九年十一月十三日至同十年四月四日前期 二月四日(節分)まで後期 四月四日(大祭)まで昭和十年七月二十二日(創立一周年記念日)まで二、遊説員種別◎遊説員イ、総本部遊説員ロ、地方本部遊説員◎嘱託講師イ、総本部関係嘱託講師ロ、地方本部嘱託講師員数 三百三十名以上任命及嘱託総本部に於て適当と認むる者を遊説員に任命し又は講師に嘱託す推薦地方本部は遊説員(総本部、地方本部共)又は嘱託講師(総本部、地方本部)としての適任者を随時総本部に推薦すること青年男女弁士の養成は専ら昭和青年会及昭和坤生会之に当る、地方本部は同会十一月十八日附指令第十一号参照の上、主会、聯合会と連絡し多数優秀弁士の養成に努むること三、講師遊説員及嘱託講師は地方へ派遣の場合一様に講師と称す四、総本部遊説員氏名(十一月二十五日現在)山口利隆、栗原白嶺、小山弥、国分義一、細田東洋男、菅谷英世、江口宏、西村光月、広瀬義邦、神本泰昭、富士津日水勇、葦原万象、成瀬言彦、岩田久太郎、西村雛子、福田弘二、村松山寿、東尾吉雄、出口三千麿、井上留五郎、高木鉄男、大国以都雄、深町霊陽、河津雄、桜井八洲雄、高橋常祥、中山勇次郎、上野春明、吉原亨、太田太三郎、松浦宏明、高橋長八、瓜生潤吉、平松福三郎、奥村芳夫、伊藤永春、波多野義之、松平富士、出水湧三、土井靖都、奥林光明、細田正治、大川清光(順序不同)五、遊説区分分担講師全国を当分五遊説区に区分し第一期(前期)に於て左記の通り総本部より積極的遊説を実施す第一区 奥羽、東北、山形、新潟準備員 細田正治講師 成瀬言彦同 菅谷英世同 国分義一第二区 東京、甲信、静岡、名古屋準備員 山口明徳講師 葦原万象、細田東洋男、土井靖都、鈴木蟻峰第三区 北陸、京都、鳥取、島根準備員 松岡晴祥同補 石渡利雄講師 栗原白嶺、山口利隆、神本泰昭、富士津日水勇、西村雛子、松平富士、福田弘二第四区 大阪、紀州、岡山、広島準備員 松岡晴祥同補 石渡利雄講師 西村光月、小山弥、細田正治嘱託 諏訪部匡民第五区 四区、北九州、九州講師 鈴木蟻蜂六、講師増派前項の外地方の積極的要求又は必要に応じ順次講師を増派す七、遊説報告の件管内に於て講演会、座談会等開催の場合は漏れなく地方本部よりその状況を総本部に報告すること以上神通第十号
昭和九年十二月一日
左の事項通達候につき各支部並に関係者に伝達相成度候也一、発会式終了後講演会に先き立ちて約五分間「昭和青年愛国歌」を合唱すること、但し此場合壇上正面には昭和青年会員十名(人員不足の時は坤生会員を以て補ふ)整列合唱のこと註 右につき予め充分愛国歌の練習をなしおくこと一、発会式及講演会に際して子供を連れたる入場者ありたる時、特に喧騒なる場合は坤生会員に於て静かに場外に誘導され度こと、その為に坤生会員四名程の係を配置すること一、統管及随行者の宿所は別院、分院或は信徒邸にて適当なる所あれば特に旅館等を必要とせざること一、発会式に於ける統管一行の座談会は一切中止と決定されたること以上神通第十二号発会式に対する名士の祝辞は頭山満先生、農林大臣山崎達之輔閣下、衆議員議長秋田清閣下及び当該府県知事、原地市町村長のものを朗読するに止め他は其芳名を披露すること(但し統管臨席の場合に限る)以上通報
十二月十四日
時間を正確に
発会式挙行の場合は発表されたる時間には来会者の多寡に拘はらず開会する様時間を厳守し尚ポスタービラ等には特に『時間厳守』の旨明記すること一 発会式次第一、国歌合唱二、開会の辞三、主義綱領朗読四、宣言朗読五、統管挨拶六、祝辞七、祝電八、万歳三唱九、閉会の辞十二月十四日一、支部設立並に発会式に関する件支部設置につきては予め支部設置申請書を地方本部経由提出し総本部の承認を得たる後発会式を挙行するものなること一、職員明細書に関する件職員明細書中職名欄には必ず左記の如く記入すること(若し記入なきものは地方本部に於て記入内申相成度こと)一、支部長(原則)一名種々の事情にて支部長の任命を延期したき場合は事務取扱主任二、次長二名前第一により事務取扱主任の場合は事務取扱主任補三、係員若干名四、相談役(随意)