出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
出口栄二選集 第1巻──大本の思想と歴史 (全4巻)1979.05一物を天上からつるす出口栄二参照文献検索
キーワード: エピソード
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栄二 見てない。だから聖師さまは、泥にまみれながら、まじわりながら……。
 みんなが、あんまりわからんので、あほらしかった面もあるやろな。だから、いちもつを天井から、糸でつるしたり、目の前でいじくったりされたわけや。お前ら、こんなもんしか分からんかって……(笑)
 そういう風刺やちゃかしもあったわけやろな。お前らこんなもんや、ちゅうわけや。
 ところで聖師のくだけたユーモラスなところは、聖師の本質やと思うな。
和明 本質でしょうね。だいたい天使というものはそういうものでしょうね。もっばら明かるい、それこそ子供に帰れば、当然そういう形をとると思うんですよ。てらいも何にもなくなれぱ、人間本来、ふざけたりするのは子供の通弊ですからね。
 いろんな社会的な制約や、社会的な習慣とかで、だんだん人間をかたくるしいもんにしてくるんやけど、それが裸になれば、ちょうど聖師さまみたいになれるんやないかと思うんですよ。
栄二 それと達観されていた面があるんでしょうね。そんな堅苦しいこというたかて、世の中が変わるものか、そんな古ぼけたような道徳なんか通用せんと、見越した上でやられていたんじゃないかな。
和明 将来地上天国になったとき、人間はああいう形になるんやないかな。裸でつきあって、なんのたわいがなかったら……。
 あれは将来の天国人の姿を示しておられるんじゃないかなあ……。
 私ら、ああいう成人されてからの聖師さまの天衣無縫に驚くけど、子供も同じように天衣無縫ですね。
 子供というのは、天使ですから、だから聖師さまが大人になっても、その天使の姿をたもっておられた。吾々が奇異だと感じる方が、奇異なのかも知れませんね。人間が素直なままに表現したら、聖師さまのような表現になると思いますね。
 たとえば、当時の扇風機のないときに「暑いからどうしようか」と、これを素直に考えたら、やっばりいちばん熱しているところからさましていこうとなる。そしたら、そのいちぶつを天井からつるしたらすずしかろうと……。そしたら洗濯ばさみでつりさげようと……、これは自然な子供の発想であり、それを素直にやられるんで、これを見た人が不思議に思うのは見方に間題があるんでしょうね……。(爆笑)