出口王仁三郎 文献検索
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原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
出口栄二選集 第1巻──大本の思想と歴史 (全4巻) | 1979.05 | 主神への信仰 | 出口栄二 | 参照文献検索 |
キーワード: エピソード | ||||
詳細情報: 栄二 事件後ですが、聖師さまが綾部に帰られたとき、私、更生車引きをさしてもろうておったんですわ。すると、今日は本宮山に行くんやちゅうて行かれる。 気の毒と思われたんでしょうね、いろいろと教えて下さるんです。 愛善苑として発足する前の二十年秋です。当時ここらへんは桜が一ぱい植わって郡の建設グランドになっておった。聖師さまは、 「あの桜なんか全部切って燃やしてしまえ。そして梅と松を全部ここに植える。そして梅松苑にする。苑もかこいのない苑(園ではなく苑の意)や」 と私はっきり聞いたですよ。おそらく私に初めていわれたと思いますわ。 それから、またある日、今の西門のところ、小学校からなだらかな坂になっていて、ブレーキをかけながらで車がクラクラするんや……。 するとあの辺で、ちょっと一ぶくするんですわ。それでブレーキをゆるめたところやったなあ……。 「あのなあ、これからは、もう祖霊さんまつらせんぞ」 へえ、えらいこっちゃなあ-。 「はあ、そうでございますか」 「天地の祖神さまに対する信仰、これが根本や。大天主太神、これ一本でいくんや。祖霊さんなんかまつりおったらな、信者は自分の先祖さんが、かわいいし、なつかしいからなあ、その信仰ばっかりしおる。本当の祖神さま、という信仰が育たん」 ということをおっしゃったねえ。 和明 これは、一つの逆説やね。祖霊さんが大事なことは、聖師さまは教えておられるのに、天地の祖神さまへ信仰を統一するためには、祖霊さんさえ否定しようとされる。 栄二 こりゃ、大事ですね。 |