出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
直霊軍 皇道の道 参照文献検索
キーワード: 国体観念 既成宗教 キリスト教 天御中主神 顕斎と幽斎 神社 直霊軍
詳細情報:
既成宗教
 天御中主神が人類を生成し、之に霊魂を付与したのは、人間に限りない幸福を永遠無窮に得させようとの、ありがたり神慮によるものだ。故にんんげんは、この神より霊力体を分与された以上は、神と同様一元であるから、天地の花万物の霊長と称し、生きながら神の働きをなることの出来る最も尊いものである。
 しかし、既成宗教(キリスト)は、「間の元祖が造物主に背いた罪により世界は変じて人間に難儀苦労を与えるようになり、人間は生まれながらに悪に傾き、今生の幸福のみならず、来世の終りなき幸福をも失うべきものとなった。そこで、造物主が、之を憐れんで、人間の罪を救うためにヤソを降誕されたので、この救世主を信ずるものは救われ、信じないものは救われないて、地獄に陥り無限の永苦を受ける」などの邪説旁言を真面目になって唱導している。実に憐然の至りである。
神祇に対する一般の行為は、尊崇主義、尊敬主義、信仰主義がある。祭祀の実行にも幽斎と顕斎の二者の区別がある。
幽斎は神社もなく、祭文もなく、テンペイも無く、ひたすらに霊をもって霊に対する幽玄微妙の法うである。
顕斎は、形を以って形に対する儀式で、神社を要し、祭文も要し、テンペイもあって、神祇の洪慈大徳に報いる大道である。
大物主神 崇神天皇紀に書かれている大物主神は信仰主義の実例である。
神社の成立 神社の成立は、尊崇主義でなりたったもの伊勢皇大神宮、春日神社などは尊崇的成立。信仰的成立の神社は、豊受皇大神宮、大三輪神社、龍田神社、宇佐神宮などがある。(他にも実例あり)
尊崇的成立は由緒に基づいたもので、信仰的成立は神の教えに原《もと》づいて創立されたものである。
神社の教え 概して神社に祭るところの神の教えは、概して祖宗の命令的遺訓で、宗教の教えは、概して人間の立ち話である。
宗教の教祖 宗教の教祖たるシャカでも、ヤソでも、マホメットでも、黒住氏でも、金光氏でも、中山おみきさんでも、日蓮でも、空海でも、彼らは皆人間に相違ない。
神道13派 現行の神道団体は、ほとんど偽善者の団体にして、敬神、尊王愛国救世安民等、あらゆる美名を楯に、白日公然と不正義を敢行し、いわゆる羊頭を掲げて狗肉を売る山師的の巣窟である。
外国の宗教 外教の徒は、盛んに布教に従事し、学校をおこし、議論を闘わし、書冊を頒布し、人物を養成し、あらゆる手段方法を講じて其道を天下に宣伝し、以って徐々に我日本魂を蚕食し、国民固有の元気と美風を忘却せしめんとしている。
官幣神社の神職の大部分は、僅少にもせよ其俸給は一家の生計を支うる事を得るをもって、安堵し、只その職に恋々として地方官吏の鼻息を覗い、上職にへつらい、偶々心中に一つの抱負を有するあるも、後生大事のために、言語に発し、筆紙に托して平素の所志を宣言する事を躊躇せる臆病者となっている。
皇道霊学会の主旨により、組織をあらためて直霊軍とした。