出口王仁三郎 文献検索
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原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
神の国 | | 兇党界と人間 | | 参照文献検索 |
キーワード: その他 |
備考: 玉鏡 八幡-P.108 天声-P.231 昭09-02 |
ルビ付き本文: 王仁三郎資料センター |
本文 文字数=1145
兇党界の霊とたびたび交渉をもつと離れる事が出来なくなつて仕舞ひ、終ひには兇霊は修行とか何とか云うて、人間を山の奥などに誘き出し、殺して仕舞ふのが落ちである。
伏見に(1){滝本}春海と云ふ行者があつて、朝の十時頃から三時頃迄病人の祈祷などをして金を儲けるが、それが済むと其金をもつて方々の飲食店に物を食べに行く。天麩羅、蕎麦、寿司、汁粉と、あらゆるものを食べて食べて儲けただけの金を使つて仕舞はねば止まぬので、どんなにおそくなつても、これだけの行事を済まさねば、腹中の霊が承知しないのであつた。気の毒にも彼は全く兇霊の容器であつた。金を儲けさすのは、春海の肉体を使用して自分らの慾望を満足させむが為めであるのだ。三十年前の話で、其時五十歳位であつて、もう疾うに故人となつたが、兇党界の霊と交渉をもつ人へのよい戒めであると思ふ。
footnote
(1)天三版、天五版では削除。