出口王仁三郎 文献検索
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原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
神の国 | | 二本の門松 | | 参照文献検索 |
キーワード: その他 |
備考: 玉鏡 八幡-P.359 天声-P.332 昭07-01 |
ルビ付き本文: 王仁三郎資料センター |
本文 文字数=778
昔雪深き信濃国の或町で、日暮に妙な行者が或一軒の家を訪れて一夜の宿を乞うた。其の家では快く泊め、翌日出立の時に雪道の薬にもと云うて煎り豆を与へた。行者は大に喜び、素性を明かして、「わしは六面八臂の厄神で、本当の姿を現はせば吃驚なさるから、こんな人間の姿をしてゐますが、九万九億の眷属を有つて居る。其方は親切な方故、何事も心に叶ふやう守護さしてやらう。だからお前の家であると云ふ事がわかるやうに、その證拠に門松を二本立てなさい」といつて旅立つた。
其の後誰も彼もその厄神の守護を受ける様にと真似だしたと云ふ話がある。