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原著名出版年月表題作者その他
神の国 怒りと毒素 参照文献検索
キーワード: 愛について
備考: 玉鏡 八幡-P.150 天声-P.295 昭06-11
ルビ付き本文:
王仁三郎資料センター
 
本文    文字数=1320

 怒つたり怖れたりすると人間の体内に毒素が出るものである。その毒素の香ひを嗅ぐと敵愾心になつて来る。犬の嗅覚は特に敏感だから、直ぐそれを知つて吠えついて来る。泥棒などを犬が知るのはこの理由によるのである。誰にでも多少感じては居るのだけれど、明瞭に感じると感じないとの差がある。如何なる猛犬に遇つても、獅子虎の如き猛獣に対しても平気でゐたらよい。愛の心をもつて、一緒に眠るやうな気になれば決して害をしないものである。どんな動物でもさうである。況や人間に於てをやで、愛の心をもつてさへをれば誰でもが愛して呉れる。人間は虎や熊に遇へば怖れるであらう。が其下心にはあいつを甘く殺したら毛皮が何百円……とはや銭勘定をして居る。その敵意が早速毒素となつて感応してゆくから、牙をむいて飛びかかろうとする。小鳥などを見ても、どうして捕つてやらうかと、直ぐ人間といふものは敵愾心を持つからいけない。敵意をもつて事に処すれば万物皆敵になる。愛をもつて向へば皆味方となる。愛は絶対権威をもつものである。