出口王仁三郎 文献検索
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原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
神の国 | | 原始時代の貴重品 | | 参照文献検索 |
キーワード: その他 |
備考: 玉鏡 八幡-P.356 天声-P.80 昭06-06 |
ルビ付き本文: 王仁三郎資料センター |
本文 文字数=1036
人智の未だ進まなかつた原始時代には、鉱石は沢山あつても鍛冶屋が無かつたから、天の目一つの神様が一人コツコツと、香具山の真鉄や銅を掘り出して、鏡を打ち、剣を鍛へられたのである。故に其頃、菜刀のやうな剣でも、男子の攻防の武器として尊重されたのである。女は美の権化と言はれ、生れながらに自然の美が備はつてゐるが、昔と雖も現代の如く時代相応に化粧をほどこし装ひをこらしたものである。然し高貴の人を除く外、化粧するに鏡は用ひなかつた。鏡はただ国の宝物として存在したのである。鏡は女の魂などと言ふのは、後世に至つて出来た言葉である。
また勾玉は、男女共に首に飾り、腕に巻き、腰に纏ひて、もゆらにとりゆるがして美を添へたものである。然し現代の如き宝石類ではなく、自然に穴が出来た石を連ねたものである。