出口王仁三郎 文献検索

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原著名出版年月表題作者その他
神の国 再び日本刀に就て 参照文献検索
キーワード: その他
備考: 月鏡 八幡-P.404 天声-P.233 昭05-03
ルビ付き本文:
王仁三郎資料センター
 
本文    文字数=1233

 日本刀が世界に冠絶する所以は、モリブデン(水鉛)を混入して鍛へる秘法を早くから知つて居つたからである。二三十年前から独逸あたりでこの秘密を発見して、精巧なる軍器を造り出してゐるが、日本に於ても秘密中の秘密として、深山に入つて造つたので、天狗に教はつたなどと称し決して他人に教へなかつたものである。鉄も雲、因、伯の三国(1)に限られたもので、この外から出たものでは、たとへモリブデンを混入してもさう立派なものは出来ない。この鉄があり、水鉛があるので細矛千足の国の名に背かぬ逸品が出来たのである。素尊斬蛇の十握の剣は長船(2)では無いかと聞くが、それは違ふ、前云ふ通り、雲、因、伯三国の中に産する鉄でなければならないのだから、之は長船で鍛へられたものではない。
footnote

(1)「雲、因、伯の三国」…出雲、因幡、伯耆の三国のこと。
(2)「長船」…岡山県(備前)邑久(おく)郡に長船(おさふね)という町があり古来より名刀の産地として有名。