出口王仁三郎 文献検索
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原著名 | 出版年月 | 表題 | 作者 | その他 |
神の国 | | 刑法改正問題 | | 参照文献検索 |
キーワード: 死刑廃止論 |
詳細情報: 王仁三郎の死刑廃止論 |
備考: 月鏡 八幡-P.383 天声-P.118 昭05-02 |
ルビ付き本文: 王仁三郎資料センター |
本文 文字数=1285
刑法改正問題
有婦姦処罰、死刑廃止等の問題が、きたる議会に提出せられんとするようだが、それはけつこうなことである。女子だけに有夫姦の制裁があるのはかわいそうである。これは男女を通じて同じであるべきであると思う。死刑を廃止することもしごくけっこうなことで、悪いことをしても、死刑にするというのはあまりにかわいそうなことである。人手にかかって殺されるというのも、多少の不注意からくるので、たらぬところがあるからである。殺した人ばかりの罪とはいえない。それは人を殺したからというて死刑に処すると、その人の霊がまた人にかかって人を殺さしめ、死刑になるような事をしでかすので、こういうことを繰りかえしておってはしがたがない。元来刑法の目的は遷善改悟にあるので、復讐酌であってはならない。殺してしまっては改善の余地がなくなるではないか。人を殺したから殺してしまうというのは、復讐的で、愛善の精神に背反するもので、じつによろしくないと思う。
神の国 昭和5年2月