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原著名出版年月表題作者その他
神の国 動物愛護について 参照文献検索
キーワード: その他
備考: 月鏡 八幡-P.433 天声-P.109 昭05-01
ルビ付き本文:
王仁三郎資料センター
 
本文    文字数=1125

 一切のものは輪廻転生の理によつて形を現はして居る。動物は畜生道に堕ちた霊がそこに現はれて居る、故に動物は向上して人間に生れかはらうとの希望をもつて居るものである。愛護されて居る動物、虐使されて居る動物、一見甚だ不公平の如く見えるが、虐使されつつある動物は、其修行を経ねば向上する事が出来ないやうに出来て居るのであるから、人間が殊更に愛護すると言ふ事になれば、修行が完成せられないで、死後再び動物界に生れ来て、修行の仕直しをせねばならぬ事になる。故に形から見れば愛護であつても、其霊性から考へると一種の虐待になる。今日の世の中は動物愛護よりも、神の生宮たる人間で畜生道に堕ちやうとする危険のものが沢山あるから、この方を救うてやることが、より急務である。動物愛護会などは形に囚はれたる偽善である。如何となれば多くの人はそれを食物にしようとして居るから。