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原著名出版年月表題作者その他
神の国 浄瑠璃 参照文献検索
キーワード: その他
備考: 月鏡 八幡-P.283 天声-P.198 昭04-09
ルビ付き本文:
王仁三郎資料センター
 
本文    文字数=1345

 浄瑠璃と云ふのは善言美辞の事である。瑠璃を転ばすやうな声、と云ふ所から来て居るのである。されば私は芸術奨励の一端として、それを自らやつて居るのである。三味線に【のる】とか【のらぬ】とかいふけれど、元来三味線なるものは、息を継ぐ間に弾いて居るだけのものであつて、実際は要らぬもので、言霊だけでよいのである。それだから私は構はぬのである。言葉の方から合はせて行くと云ふ法は無いのである。私は節は下手であるが、言霊に叶つたやうに語つて居るのである。嫌な地獄的な所になると、勝手に飛ばしてやるのであるから、私の三味線は中々弾き難いであらう。又母に【与】ふる【薬湯】などの文句は母に【捧ぐる】と云ふ風にその場で宣り直して居る。アオウエイの順序が本調子であつて、アイウエオは二上り又は三下りに相当する。五十音の正しき順序によつて、私は語つて居るのである。
 音頭となると穴太が一番であつて、本当の声が出るのは此地方に限る。八木より鳥羽を越すと、本当の音が出ない、嵐山一帯の山脈を向ふに越すともう駄目である。